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ばんばひろふみ!ラジオ・DE・しょー!

  • 2018年2月7日(水) 16時23分 おたかのシネマDEトーク

    おたかのシネマでトーク!『スリー・ビルボード』

    今日紹介した 映画 は…

     スリー・ビルボード でした!

     

    監督
    マーティン・マクドナー

     

    出演
    フランシス・マクドーマンド
    ウッディ・ハレルソン
    サム・ロックウェル

    ジョン・ホークス

     

    アメリカ、ミズーリ州の田舎町。町はずれの寂れた道路の側に立つ大きな看板。
    ずっと長い間、誰も見向きもしなかった3枚の看板に、赤地に黒文字で綴られた文言。
    娘がレイプされ残忍な方法で殺されてしまった母親ミルドレッド(フランシス・マクドーマンド)が、なかなか犯人が捕まらないことへの苛立ちを、町の警察署長ウィロビー(ウディ・ハレルソン)に対して、名指しでぶつけたもの。

    住民はほぼ皆、顔見知りという小さな町は、いきなり大騒ぎになった。
    署長を慕うディクソン巡査(サム・ロックウェル)からは嫌がらせを受け、町の人々からも同情はするけど、あの看板はちょっと行き過ぎでは・・・と批判を受けるミルドレッド。
    黒人に暴力をふるう人種差別主義者で、マザコンというトラブルメーカーのディクソン巡査は、暴力でしか自分の思いを表現できない不器用な男。看板を管理する広告会社の社員をボコボコに痛めつけて、警察をくびになってしまう。

    一方、若い女と一緒になる為に家を出て行った元夫から、実は事件の前に、反抗期の娘から、一緒に暮らしている母親の元を離れて父親と暮らしたいと言われていた・・・と聞かされても、実は所長が末期がんに侵されているのだと聞いても、自ら始めた闘いを止めず、看板の撤去には応じないミルドレッド。

    大切なものを守るやり方は、人それぞれ。
    ジャンプスーツにバンダナという彼女なりの戦闘服に身を包んだミルドレッドは、毅然としてその闘いをエスカレートさせていき、やがてとんでもない展開を迎えることとなる。

    脚本を書き、監督をしたのは、演劇界出身のマーティン・マクドナー。
    緻密に練られた脚本は素晴らしく、アカデミー賞の作品賞、脚本賞にノミネートされている。
    今回主要な人物を演じた3人が、主演女優賞と、助演男優賞に2人同時ノミネートという快挙も成し遂げ、受賞に最も近い作品と、もっぱらの評判なのです!

     おたか