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  • 2018年5月23日(水) 17時20分 おたかのシネマDEトーク

    おたかのシネマでトーク『万引き家族』(2018.5.23水)

    ーーーおたかのシネマでトーク

    今日は「万引き家族」をご紹介しました。 

     

    監督 是枝裕和

    出演 リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、池松壮亮、城桧吏、佐々木みゆ、高良健吾、池脇千鶴、樹木希林

    手にしたトロフィーを抱いて寝たいと言って、満面の笑みを見せた是枝裕和監督。
    55歳、自身7度目のカンヌで獲得した、第71回のカンヌ国際映画祭の最高の賞である“パルムドール賞”。

    2001年「DISTANCE」でコンペティション部門に初出品、2004年「誰も知らない」では、柳楽優弥が史上最年少で男優賞に輝き、2013年「そして父になる」では審査員特別賞を受賞、
    2015年には「海街ダイアリー」で参加。
    それに2009年「空気人形」、2016年「海よりもまだ深く」は“ある視点部門”に出品されるなど、もうすっかりカンヌの常連といった感じの是枝監督。
    今回1997年の今村昌平監督の「うなぎ」以来21年ぶりとなるパルムドール受賞は満を持しての快挙で、『この映画祭に来るといつも映画を作り続ける勇気をもらいます。そして対立している人と人、隔てられている世界と世界を映画がつなぐ力を持つのではないかという希望を感じます。』という受賞スピーチも大きな拍手で迎えられました。

    世界3大映画祭(カンヌ・ベルリン・ベネチア)の中でも、毎年有名な監督や俳優が審査委員長を務めることで知られるカンヌ国際映画祭。第71回の今年は、女優のケイト・ブランシェットが審査委員長を務めた。

    どんな顔ぶれの審査員が審査するのかで、賞の行方も左右されるわけで、会期中も例のセクハラ問題から派生した“#Me Too”運動や、映画業界での女性の地位向上へのアピールなどのイベントも多く、女性監督の作品が有利?という下馬評もあった中、「万引き家族」が選ばれたことには、この作品の持つ社会性が世界的に共感を呼ぶものになっていたということも大きいと思う。

    祖母初枝(樹木希林)の年金を当てにし、都会のビルの間の小さな一軒家に暮らす父の治(リリー・フランキー)母信代(安藤サクラ)その妹の亜紀(松岡茉優)息子の祥太(城桧吏)。
    生活の為に万引きを繰り返す家族とそこに加わった、親に見捨てられた女の子ゆり(佐々木みゆ)との同居生活の日々。

    貧困家庭、年金詐欺、虐待、育児放棄、リストラ、格差社会・・・
    今や世界中どこにでもあるような社会問題を通して、家族って何?人の絆って何?と鋭く問いかけるこの作品。

    今までの是枝監督がよく描いてきた家族やその日常生活といったパーソナルな部分より、より社会的な普遍性が大きく加わったことで、国境や人種を超えて共感を呼ぶ作品となり、パルムドール賞の受賞につながったのかもしれない。

    早速、次回作の準備に入ったという監督。
    『あと20年は映画を作りたいな』との言葉通り、益々頑張ってほしいところですが、20年後でもまだ75歳!
    あと40年ぐらい、頑張って欲しいで~す!

    ★おたか★

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