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ばんばひろふみ!ラジオ・DE・しょー!

番組内容

おバカなコーナー盛りだくさん!
ラジオの天才!バンバンが繰り広げるショータイムです!

  • 2019年9月18日(水) 14時00分 おたかのシネマDEトーク

    おたかのシネマでトーク『人間失格 太宰治と3人の女たち』(2019.9.18水)

    おたかのシネマでトーク

    今日は「人間失格 太宰治と3人の女たち」をご紹介しました。

    監督 蜷川実花

    出演 小栗旬、宮沢りえ、沢尻エリカ、二階堂ふみ、成田凌、千葉雄大、瀬戸康史、高良健吾、藤原竜也

     

    天才と言われたベストセラー作家、太宰治(小栗旬)。
    そして、彼を巡る3人の女性たち。

    身重でありながら献身的に彼を支え、愛人のいることを知りながら、妻、母としてだけではなく、夫の才能を信じ「人間失格」を書かせるまで見守った正妻 津島美知子(宮沢りえ)。
    太宰の支持者であり、恋と革命に生きるのがモットー、作家志望でピュアな恋愛至上主義者。「斜陽」のモデルで、彼女の文才にも惚れ込んだ太宰との間に子供までもうけた太田静子(沢尻エリカ)。
    終戦直後の時代には珍しい働く女性。戦争未亡人で美容師として自立していながら、太宰と出会って恋に落ち、結核で喀血するようにまでなっていた太宰の看病をし、執筆の手伝いもし、自分の貯金もすべて彼の為に使い果たし、1948年太宰と共に、玉川上水で入水心中、28歳の生涯を閉じた山崎富栄(二階堂ふみ)。

    太宰治が、完結したものとしては遺作となった「人間失格」を書くまでを、事実を元にしたフィクションとして、蜷川実花監督、早船歌江子脚本で描いたのがこの作品。構想7年。どうしても太宰の役を小栗旬に演じて欲しいと彼のスケジュールを待ち、その間に小栗旬は太宰の本を読みこみ、体重を減らし、喀血するシーンに向けて、死相が浮かぶほど極限にまで体重を落としたという。

    本物の役者というのは、役作りの為には、とことんやるというのは、TVドラマ「天皇の料理番」~「西郷どん」の鈴木亮平で感動したものだけれど、さすが小栗旬も負けず劣らずすごい!
    そういえば、小栗旬が初監督し、鈴木亮平も出演していた「シュアリー・サムデイ」という映画は、私の結構なお気に入りなのですが・・・、とまあ、関係ないことも思い出しつつ、堪能させてもらった小栗の太宰。
    ま、賛否両論あるキャスティングですが、ただ、左利きで原稿を書くシーンにはちょっと違和感が。
    多分、太宰は右利きだったのではなかったかと・・・?!

    元々、フォトグラファーの蜷川実花は、独特の色を持った監督さん。
    特に原色がとても印象的。
    2007年の「さくらん」 2012年「ヘルター・スケルター」 2019年「Diner ダイナー」と、今や映画監督としての地位を確立し、同時に写真展が日本のみならず台湾や中国の美術館を巡回し、写真集の出版でも世界的に話題の人。
    色彩、照明、光線、構図・・・どれをとっても、独特のセンスが光り、どのシーンをとっても画になる感じなのは、さすが!

    白い雪の上に喀血して横たわるシーン、そこに天から降って来る白い花。
    耽美的、ファンタスティック・・・?
    好きも嫌いも、良くも悪くも、ニナガワワールド全開の作品なのです!

    ★おたか★

  • 2019年9月11日(水) 14時00分 おたかのシネマDEトーク

    おたかのシネマでトーク『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019.9.11水)

    おたかのシネマでトーク

    今日は「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」をご紹介しました。

    監督 クエンティン・タランティーノ

    出演 レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピット、マーゴット・ロビー、エミール・ハーシュ、マーガレット・クアリー、ティモシー・オリファント、オースティン・バトラー、ダコタ・ファニングブ、ルース・ダーン、アル・パチーノ

     

    ゴージャスな顔合わせでの161分。
    かなり長い。でも、長さを感じなかったのは、きっと、面白かったからだろう。
    クエンティン・タランティーノ監督の4年ぶりの新作。
    10本撮ったら引退するとおっしゃる監督の、9本目の作品。ということは、ラス前?!いつもより、気合が入っていたのかも・・・。

    2009年「イングロリアス・バスターズ」で組んだブラッド・ピット。
    2012年「ジャンゴ 繋がれざる者」で一緒だったレオナルド・ディカプリオ。それぞれ監督との縁はあったものの、今まで、共演したことが無かったのが不思議なぐらいの、この2人のスターの初共演作。

    レオナルド・ディカプリオ扮するリック・ダルトンは、近頃ちょっと落ち目の元TVの西部劇スター。
    彼のスタントマンであり、いろいろと身の回りの世話もしているクリフ・ブースを演じるのが、ブラッド・ピット。
    映画プロデューサーのマーヴィン・シュワーズ(アル・パチーノ)から、イタリアに行って西部劇に出てみないか?とお誘いがかかっても、ちょっと乗り気になれないリック。
    クリフもTVドラマ「グリーンホーネット」の撮影現場で、ブルース・リーともめて以来、仕事が無くて干され気味。
    この先どうしていくのか?正念場を迎えた彼ら二人。

    1969年のハリウッド。
    最近、シエロドライブのプール付きのリックの家の隣に、引っ越してきたのがロマン・ポランスキー監督と妻の女優のシャロン・テイト(マーゴット・ロビー)。
    ある日、リックを撮影所に送った帰り、クリフはヒッチハイクのヒッピー女性を拾う。今住んでるところまで送って欲しいと頼まれ、スパーン映画牧場へ。
    かつてそこでは多くのTVの西部劇が撮影されていて、クリフにとっては馴染み深い場所だったが、今はチャーリーという男を信奉するヒッピーの集団が暮していた。

    この時代を知る人なら、この後チャールズ・マンソンたちが起こした”シャロン・テート事件“を覚えているだろう。

    Once upon a time 昔々、あるところに・・・”で始まるお伽噺は、“Happily ever after  いつまでも幸せに暮らしましたとさ”で終わるのが、お約束のようなもの。
    このタイトル!この映画は、タランティーノの描く、壮大なお伽噺なのか・・・?!

    72回のカンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品され、スタンディングオベーションは6分にも及んだとか。
    受賞を逃したのは残念だったけど、クリフの愛犬ブランディ役のピットブルが“パルムドッグ賞”に輝いたというのは嬉しいグッドニュースでした。

    お馴染みの映画スターも作品もエピソードもいっぱい登場するし、本物の映画ファンか否か、歴史を知っているか否かが問われる、踏み絵のような映画。

    早々とパンフレットが売り切れていたので、代わりに?!サントラCDを買いました。
    客席は結構、年齢層髙かったし、ちょっといつものタランティーノ作品とは違う感じだったな・・・。

    ★おたか★

  • 2019年9月4日(水) 14時00分 おたかのシネマDEトーク

    おたかのシネマでトーク『タロウのバカ』(2019.9.4水)

    おたかのシネマでトーク

    今日は「タロウのバカ」をご紹介しました。

    監督 大森立嗣

    出演 YOSHI、菅田将暉、仲野太賀、奥野瑛太、植田紗々、豊田エリー、國村隼

     

    本当に衝撃的!

    今どきの若いもんは、何考えてるのか分からない・・・、これは、こっちがトシをとったせいなのか?それとも、時代があまりにも変わってしまったということなのか?

    戸籍すらなく、一度も学校に行ったこともないタロウ(YOSHI)。
    社会のルールや道徳なんか教えられたこともなく、本能の赴くままに行動するタロウ。
    母のネグレクト(育児放棄)で、家に居場所はなく、建築途中の家を隠れ家として、高校生のエージ(菅田将暉)、スギオ(仲野太賀)とつるんで、やりたい放題。
    ある日、盗んだカバンから一丁の拳銃が出てきたことから、より過激な方向へ突っ走ることになる彼ら。

    監督の大森立嗣が、本来は監督デビュー作にしたいと考えて1990年代に執筆していたシナリオ。
    「まほろ駅前」シリーズや「日日是好日」などで見せた演出とは全く異質の荒々しいタッチで、行方の見えない彼ら三人の刹那的な暴走を追いかける。
    社会的弱者の排除、ネグレクト、家庭崩壊・・・、突き付けられる現実とオーバーラップするかのようなリアルなシーン。

    こんなにも“死”と隣り合わせにある“生”。
    オールロケで、手持ちカメラでのドキュメンタリー的撮影も多く、チリチリとした不快感が足元から上って来る。
    “すきって、何?” “しぬって、何?” あまりに純粋な問いかけに、思いがけず考え込む。

    壁の殴り書きの“いのる いきる しぬ”。
    彼らの青春は、あまりにも切なく、あまりにも哀しい・・・。

    ★おたか★

  • 2019年8月28日(水) 13時30分 おたかのシネマDEトーク

    おたかのシネマでトーク『ダイヤモンドの犬たち』(2019.8.28水)

    おたかのシネマでトーク

    今日は「ダイヤモンドの犬たち」をご紹介しました。

    監督 バル・ゲスト

    出演 テリー・サバラス、ピーター・フォンダ、ヒュー・オブライアン、クリストファー・リー、O・J・シンプソン、モード・アダムス

     

    今年8月16日、肺がんによる呼吸不全で79歳の人生を閉じたピーター・フォンダ。
    アメリカを代表する名優ヘンリー・フォンダの息子で、“セックスシンボル”“ワークアウトの女王”ジェーン・フォンダの弟、という家庭環境は、結構きつかったのではないかと思う。
    でも、娘のブリジットや息子のジャスティンが女優やカメラマンとして活躍しているのを見ると、血は争えないというところか・・・。

    俳優として、又監督として映画を作り、自らの製作会社を設立し“アメリカン・ニュー・シネマ”の代表作ともなった「イージー・ライダー“を製作し出演もした。
    1969年に公開されたこの「イージー・ライダー」で、自由の意味を模索しながらハーレー・ダビッドソンにまたがり、アメリカを横断するワイアットを演じた彼は、1970年のアカデミー賞で、共演したデニス・ホッパーらと共にオリジナル脚本賞にノミネートされた。
    今年、公開から50周年を迎え、再び全米の映画館で上映されるなど注目され、ピーター自身もコンサートや上映会の予定を立てていたらしく、その矢先の残念な死だった。代表作というと「イージー・ライダー」ということになるかと思うが、今日はあえて、B級作品にも多く出演している中から「ダイヤモンドの犬たち」をとりあげた。

    1976年の公開で、砂漠や岩場をジープで疾走する壮絶なカーチェイス、銃撃戦、果てはヘリコプターによる脱出劇まで、「刑事コジャック」のテリー・サバラス、ドラキュラ役など怪奇映画の大スターのクリストファー・リー、「007黄金銃を持つ男」「007オクトパシー」のボンドガールのモード・アダムス、それにOJ・シンプソンなどのスターの出演と、当時「狼の賭け」「雨のエトランゼ」「扉のかげに誰かいる」「哀愁のパリ」などでいい音楽をつくっていたギリシャ出身のジョルジュ・ガルヴァランツのご機嫌なサウンドに乗せて、当時としては小気味いいテンポで見せてくれる。

    実はこれ、劇場公開と後にTVで放映された時のエンディングが違うという、とんでもない映画で、ヘリで逃げ切ったピーター・フォンダとモード・アダムスを見送ったテリー・サバラスが“地球は狭い、きっと見つけるさ”というセリフと共に、サングラスを外した彼の顔のアップでエンドロールが流れるのが劇場版。
    一方TV版では、テリー・サバラスがライフルでヘリを破壊して終わりと、全く違うエンディングになっている。
    DVDには、この2つのエンディングが収められているのだが、TV放送時の原版が見つからず、放送の録画素材の画質の悪いバージョンが特典映像として添付されているというとんでもない状況で、昔はこんなことが許されていたのかと、ちょっとビックリ!

    この後、1997年公開の「木漏れ日の中で」(Ulees Gold)で、第55回ゴールデングローブ賞の主演男優賞に輝いたり、第70回アカデミー賞の主演男優賞にノミネートされたりで、演技派であることも証明したピーターだったが、残念ながらこの作品、日本では劇場公開されずVHSでの発売のみだった為、日本では今も「イージー・ライダー」やB級映画のイメージしかないのが残念なところ。

    ハリウッドでの生活を嫌いモンタナの山里で自由気ままに暮らし、2011年に71歳で3度目の結婚を発表したという生き方は、彼らしい人生と言うほかない!!
    正にアッパレ~!

    ★おたか★

  • 2019年8月21日(水) 14時00分 おたかのシネマDEトーク

    おたかのシネマでトーク『ガーンジー島の読書会の秘密』(2019.8.21水)

    おたかのシネマでトーク

    今日は「ガーンジー島の読書会の秘密」をご紹介しました。

    監督 マイク・ニューウェル

    出演 リリー・ジェームズ、ミキール・ハースマン、グレン・パウエル、ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ、キャサリン・パーキンソン、マシュー・グード、トム・コートネイ、ペネロープ・ウィルトン

     

    映画との出会いって、不思議なものだと思う。こんなにも沢山の映画が封切られている現在、出会う機会が無くて見逃してしまっている映画もいっぱいある。
    一方で、たまには出会わなくてもよかったような映画を観てしまい、時間をとられてしまったことへの悔しさで、哀しくなることもある。

    この映画、多分勧めてもらわなかったら、見逃していたのではないかと思う。
    観て良かった! あの「バベットの晩餐会」を観た時とおんなじくらい胸にグッときた。
    これを観なかったら、多分ガーンジー島がどこにあるのかも、第2次世界大戦中、英国で唯一ドイツ軍の占領下にあった島だったなんてことも、知らずにいたと思う。

    監督のマーク・ニューウェルは、ケンブリッジ大学を卒業後、22歳で監督としてTVの世界で頭角を現し、1985年「ダンス・ウィズ・ア・ストレンジャー」でカンヌ国際映画祭でユース賞を受賞して映画界でも認められるようになり、1994年の「フォー・ウエディング」の世界的ヒットでその地位を確立し、2005年には「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」で、ハリポタシリーズの英国人初の監督に選ばれたという経歴の持ち主。

    そして、2011年「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」、2015年のその続編、そして2017年、アカデミー賞でフランシス・マクドーマンドが主演女優賞、サム・ロックウェルが助演男優賞に輝いた「スリー・ビルボード」のプロデューサーのグレアム・ブロードベントとピーター・チャーニンらがプロデュースしている作品ということで、心に響くいい映画なんだな?!ということが分かってもらえるのではないかと思うのです。

    1946年のロンドン。作家のジュリエット(リリー・ジェームズ)のもとに届いた1通の手紙。
    ガーンジー島で”読書会“をやっているドーシー(ミキール・ハースマン)からで、戦争が終わりナチの占領からも解放されたが、島の本屋が復活しないので、ロンドンの本屋の住所を教えて欲しいという質問と共に、彼らの読書会”読書とポテトピールパイの会“はドイツ軍から豚肉を隠すために誕生したのだと書かれていて、その経緯に興味をかきたてられたジュリエットは、丁度、抱えている原稿の取材もかねて、メンバーたちにも会ってみたいと思い、島に行くことに。

    出発直前に恋人のマーク(グレン・パウエル)からプロポーズされ、ルンルン気分で島に着いたジュリエットは、どこか素っ気ないメンバーの態度と、読書会の創設者のエリザベス(ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ)に会いたいと言った時の彼らの反応に戸惑ってしまう。
    決して触れられたくない、エリザベスの不在の謎とは・・・?

    デジタルの世の中ではありえないような、本がつなぐ人々の出会いと絆。
    観終わったら、きっと素敵な出会いを求めて、貴方も本が読みたくなるはず・・・!

    ★おたか★