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ばんばひろふみ!ラジオ・DE・しょー!

番組内容

おバカなコーナー盛りだくさん!
ラジオの天才!バンバンが繰り広げるショータイムです!

  • 2019年11月13日(水) 14時40分 おたかのシネマDEトーク

    おたかのシネマでトーク『ベル・カント とらわれのアリア 』(2019.11.13 水)

    おたかのシネマでトーク

    今日は「ベル・カント とらわれのアリア」をご紹介しました。

    監督 ポール・ワイツ

    出演 ジュリアン・ムーア、渡辺謙、加瀬亮、クリストファー・ランバート

     

    “ストックホルム症候群”あるいは“リマ症候群”とよばれているのですよね?
    誘拐事件や監禁事件などで、被害者が生存戦略として犯人との間に心理的なつながりを築くこと。
    時には、恋愛感情にも似た感情を持つこともあるらしい・・・。

    1973年8月、ストックホルムで発生した銀行強盗人質立てこもり事件、
    1996年12月、南米ペルーのリマにある日本大使公邸占拠事件などからこの呼び名がついたようだが、そのリマの事件が執筆のきっかけとなったというアン・パチェットのベストセラーがこの映画の原作で、2001年に出版され、AMAZONのベスト・ブック・オブ・ザ・イヤーにも輝いたという小説。

    南米のとある国。副大統領の屋敷で開かれたパーティ。
    そこには、日本人のホソカワ(渡辺謙)という実業家も招待されていて、傍らには通訳のゲン・ワタナベ(加瀬亮)が付き添っていた。
    彼の事業の工場を是非とも誘致したいという下心もあって、実はホソカワがあちこちで開かれるリサイタルに足しげく通っているという、大好きなオペラ歌手ロクサーヌ・コス(ジュリアン・ムーア)をゲストに招き、目の前で歌ってもらおうと企画されたパーティで、大統領やフランス大使のティボー(クリストファー・ランバート)らも参加する盛大なものだったが、結局大統領は欠席したままパーティは始まり、居並ぶ招待客の前で、ロクサーヌの歌声が響き渡ったその瞬間、突然テロリストたちが邸内になだれ込み屋敷を占拠してしまう。

    邸内にいた全員が人質となったまま朝を迎え、収監中の仲間の釈放を求める彼らとの交渉役は、赤十字のメスネル(セバスチャン・コッホ)が務めることに。
    何人かの人質は解放されたが、その後の膠着状態を打破したのは、ロクサーヌの歌声。
    そして、いつしか人質とテロリストの間には、不思議な関係が芽生えていった・・・。

    ロクサーヌの素晴らしい歌声を吹き替えたのはルネ・フレミング。あの「シェイプ・オブ・ウォーター」の挿入歌の「ユール・ネヴァー・ノウ」でも知られる素晴らしいソプラノ歌手。
    素晴らしい芸術が人の心を動かすというのは、先日、来日中のベルリン・フィルをあのズービン・メータが指揮したコンサートを聴き、大感動したのでわかるような気がするし、実際、人の心を動かしたり救うのは、力ではなく、芸術や真の交流がもたらす触れ合いや愛なのだというこの映画のテーマに、素直に共感できるのだ。

    監督は「アメリカン・パイ」でデビューし、「アバウト・ア・ボーイ」で弟のクリスと共に脚本と監督を務めアカデミー賞脚本賞にノミネートされたポール・ワイツ。
    人間ドラマの演出ぶり、サスガです!

    ★おたか★

  • 2019年11月6日(水) 13時30分 おたかのシネマDEトーク

    おたかのシネマでトーク『ターミネーター ニュー・フェイト 』(2019.11.6 水)

    おたかのシネマでトーク

    今日は「ターミネーター ニュー・フェイト」をご紹介しました。

    監督 ティム・ミラー

    出演 リンダ・ハミルトン、アーノルド・シュワルツェネッガー、マッケンジー・デイヴィス、ナタリア・レイエス、ガブリエル・ルナ、ディエゴ・ボニータ

     

     

    1984年の「ターミネーター」、1991年「ターミネーター2」、その後、3本の映画と1本のTVシリーズが作られたが、それらはおいといてこの「ターミネーター ニュー・フェイト」が「ターミネーター2」の正当な続編というのが、ジェームズ・キャメロンの考え。

    彼が監督した12作目は大ヒットしたが、その後権利が彼の手を離れてしまい、今年やっと彼の元へ権利が戻り製作復帰して、今回26年ぶりにサラ・コナーとT-800が揃ってスクリーンに帰ってきたという訳。
    この新作の公開を前に「ターミネーター2」が3Dに生まれ変わって公開されたのも話題の一つ。
    35mmのオリジナル映像を4Kのデジタルデータにし、それを3Dにするという1年にも及ぶ大変な作業を経て見事3D作品に生まれ変わったのが「ターミネーター2 / 3D」。
    「アバター」の大ヒットで、3Dの神様みたいにいわれているジェームズ・キャメロンの面目躍如といったところだが、なぜかこの最新作は2Dデジタル。IMAXで観たので、迫力満点でよかったのだけれど、3Dで撮らなかったのは、何故なんだろうか?それは、監督がキャメロンではなくティム・ミラーだったから、ミラー監督のこの映画にかける思い、どこを、何を観てほしいかというところでの選択になったのではないのかと思うのだけれど・・・。

    キャメロン自身が選んだティム・ミラー監督はマーベルコミックのキャラクターのデッドプールが主人公の、なんとX-MENシリーズ初のR指定のスーパーヒーローコメディ「デッドプール」で劇場長編デビューした人。
    今や、映画の伝説となった”ターミネーターシリーズ”の正当後継作品を見事に演出し、より増幅されたスペクタクル感と独自のアクション感覚をもって楽しませてくれた。

    そして、サラ・コナー(リンダ・ハミルトン)とT800(アーノルド・シュワルツェネッガー)の出ない「ターミネーター」なんてターミネーター映画じゃない!と思い続けてきた最初からのファンにとっては待望の作品!

    人類存亡のカギを握る女性、自動車工場で働くダニー・ラモス(ナタリア・レイエス)を亡き者にしようと未来から送り込まれてきたのが最新型のターミネーターの“REV-9”(ガブリエル・ルナ)。
    触れた相手に変身することができ、肉体を2つに分離することも可能。皮膚は液体金属で、骨格は金属炭素系・・・という「T2」に登場した”T1000“の進化型のようなすごいターミネーター。

    そしてダニーを守ろうとやってきたのが、人間でありながら身体を強化改造された女性兵士スーパーソルジャーのグレース(マッケンジー・デイヴィス)。
    あわやという局面で、颯爽と登場してダニーとグレースを助けたのが、サラ!
    そしてなんと、あのT-800が強力な助っ人に・・・???

    キャメロン作品らしい“力強い女性の活躍”“家族の絆”“自己犠牲”などしっかり描きこまれたドラマに、現代社会の抱える問題まで織り込まれて、ダイナミックなアクションだけではない、奥深い感動を生み出す作品になっている。

    人類に明日はあるのか・・・? 
    是非劇場に“I’ll Be Back!”して、見届けてほしい!!

    ★おたか★

  • 2019年10月30日(水) 14時04分 おたかのシネマDEトーク

    おたかのシネマでトーク『ジェミニマン』(2019.10.30 水)

    おたかのシネマでトーク

    今日は「ジェミニマン」をご紹介しました。

    監督 アン・リー

    出演 ウィル・スミス、メアリー・エリザベス・ウィンステッド、クライヴ・オーウェン、ベネディクト・ウォン

     

    今年の第32回東京国際映画祭のコンペティション部門の審査委員長は、チャン・ツィイー。
    彼女の出演作のうち、2000年の「グリーン・デスティニー」は、好きな作品の一つ。その監督はアン・リー。この映画でアカデミー賞の外国語映画賞など4部門で受賞し、ハリウッドで注目を浴び、2003年に「ハルク」でハリウッドデビュー。
    2005年「ブロークバック・マウンテイン」、2012年「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」で、2度アカデミー監督賞に輝き、名匠の仲間入りを果たした監督さん。

    マーベル作品の「ハルク」を撮った時に、新しいデジタル技術に大いなる可能性を見出し、今回の「ジェミニマン」の撮影に当たっては、普通は1秒間24フレームのところを120フレームで撮影するという“3D+in HFR”なるシステムを導入していて、今までにない没入感、圧倒的な臨場感で迫ってくる映像でのバイクアクションなど、全く新しいシネマ体験といってもいい。

    凄腕スナイパーのヘンリー(ウィル・スミス)は、政府に頼まれたミッション遂行中に、最強の敵に襲われる。51歳、そろそろ引退も考える彼の前に現れた敵はなんと、自分と瓜二つの23歳のヘンリー。
    クローン技術で生み出された若い頃の自分と戦う羽目になるヘンリー。
    誰が何のためにクローンを生み出し、何をしようとしているのか?謎の組織”ジェミニ“とは?
    ヘンリーの監視役として送り込まれていたアメリカ国防情報局のダニー(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)も、暗殺者の正体を知りヘンリーと共に“ジェミニ”の陰謀に立ち向かう決意をし、2人は追われる身となる・・・。

    ここまでやるかのアクションシーン。しかもバイクに乗った生身同士のとか、素手で殴り合うとか、身体能力がなければ到底こなせない、いくら最新の技術を駆使したとしてもフォローしきれないような動きには、本当にビックリ!
    しかもそれが、ウィル・スミスVSウィル・スミスだし・・・?!

    “バイクでカンフー=バイフー”なる新アクション、コロンビアのカルタヘナという街で撮影されたそうだが、映画史に残るチェイスシーンになったことは間違いないと思うド迫力!
    是非、体験してみてください!ビビるよ~きっと・・・!!

    ★おたか★

  • 2019年10月23日(水) 14時00分 おたかのシネマDEトーク

    おたかのシネマでトーク『ジョーカー』(2019.10.23 水)

    おたかのシネマでトーク

    今日は「ジョーカー」をご紹介しました。

    監督 トッド・フィリップス 

    出演 ホアキン・フェニックスロバート・デ・ニーロザジー・ビーツフランセス・コンロイ

     

    この映画、賛否両論というか・・・。
    DCコミックファンにとっては、ジョーカーはバットマンシリーズの最強のヴィラン(悪役)。
    そのジョーカーがどんなふうに誕生したかを描くこの映画、貧しい道化師アーサー・フレック(ホアキン・フェニックス)が、あのスーパーヴィラン“ジョーカー”になるとは思えない、スケールが違う、やわすぎる・・・と、どうも納得できないというDCコミックファンの一派。

    一方、哀しい切ない生い立ちと不幸な巡りあわせから、思ってもいない方向に展開していく人生。
    誰とでもいいから人と心を通わせたいと願いながら、決して理解されることなく、虚実の間をさまよう一人の孤独な男アーサー・フレックが、笑い、狂気、恐怖と向き合いつつ、ヴィランになってゆく生きざまを描いたところに共感し、支持する人も多い。

    ジョーカーの歴史をひも解くと、1940年の4話の短編を集めたコミックの中の2話に登場したのが最初らしい。
    1966年から始まったTVの「バットマン」にも登場し、1966年には映画デビュー。でもそれはその他大勢の悪役連合の一人というような位置づけだった。
    映画で注目を集めたのは、1989年のティム・バートン監督の「バットマン」で、ジャック・ニコルソンが演じてから。
    2008年のクリストファー・ノーラン監督の「ダーク・ナイト」では、ヒース・レジャーがジョーカーを演じ、鮮烈な印象を残した。

    今回の監督は、トッド・フィリップス。あの2009年から13年にかけての「ハング・オーバー」シリーズでおなじみの監督で、その後、このシリーズで主演したブラッドリー・クーパーと製作会社を立ち上げ、クーパーが監督・主演の「アリー/スター誕生」では製作に名を連ね、今作ではクーパーが製作を担当している。

    アメリカン・ニューシネマの頃の人物描写中心の映画、マーティン・スコセッシ監督の「タクシー・ドライバー」や「キング・オブ・コメディ」、シドニー・ルメット監督の「セルピコ」や、ミロス・フォアマン監督の「カッコーの巣の上で」などに影響を受け、人物中心の作品を作りたかったというトッド・フィリップス監督。

    ある意味コミックスは我々にとってのシェイクスピアだから「ハムレット」や「マクベス」にいろんなタイプの作品が作られてきているのと同じように、これまで作られてきたものとは違う“ジョーカー映画”があってもいいんじゃないかという思いでこの映画を作ったという監督と、“ジョーカーの大きな魅力は、彼を定義づけるのがすごく難しいところ”というホアキン・フェニックスの素晴らしい演技で、本当に見どころの多い作品に仕上がっている。
    「キング・オブ・コメディ」では名司会者に憧れ誘拐するというコメディアン志望の男を演じたロバート・デ・ニーロが、アーサーと母親がいつも見ているTVの“マレー・フランクリン・ショー“の有名司会者フランクリン役で出演しているのも話題の一つ。

    全世界で、経済的不公平を感じている人たちは沢山いる。共感や思いやりや気遣いが欠如している世界について考えてほしいという、現代につながる政治的なメッセージも含んだこの作品、今年の第76回ヴェネツィア国際映画祭で、最優秀作品賞にあたる金獅子賞を受賞している。

    ★おたか★