CRKラジオ関西

  • radiko.jp いますぐラジオ関西を聴く
  • 第19回 南かおりさん(2017年2月)

    第19回のパーソナリティインタビューは『青春ラジメニア』(毎週土曜 19:00~22:00放送)でパーソナリティを務める南かおりさんにご登場いただきます!


    ※動画を再生するにはvideoタグをサポートしたブラウザが必要です。

    採用分だけではなく、番組や我々に批判的なことが書かれていても必ず、1枚残らず目を通すということを続けています。

    『青春ラジメニア』はどのような番組ですか?

    シンプルに言うと、アニメ・特撮・ドラマの主題歌などを、フルコーラスで、音源がなければどんな手段を使ってでも探し、リスナーの想いに応える、しかし、この時代にFAXとハガキだけでしか受け取らないという、昭和な香りのする昔懐かしいラジオ番組です。

    ハガキにこだわる、という点、確かにこの時代には珍しいですね。

    そうなんです。番組が始まった当初はFAXも導入せず、本当にハガキしか受け付けていなかったのですが、学生のリスナーから、当時1枚50円のハガキで月に4回リクエストすると、限られたお小遣いのやりくりが大変なのでFAXを導入してほしい、という声があり、ようやく導入した、という経緯なんです。

    いまだにメールのリクエストは導入していないのですが、せっかくの生放送だからもう少し“生放送感”をだそう、ということになり生まれたのが、3時間の中の4曲だけその日に来たメールからリクエストに応える、『メルたまリクエスト』というコーナーなんです。
    あくまでもFAX、ハガキにこだわる、そんな姿勢を貫いています(笑)

    毎週、たくさんのFAXやハガキが届くと思います。そのすべてに目を通されているということですが…。

    それが番組を始めるときの約束でした。今は約800通ですが、私がアシスタントに就任した当時は、他にアニソンの番組がなく、1000~3000通のハガキがラジメニア宛に届いていました。
    その全てを、採用分だけではなく、番組や我々に批判的なことが書かれていても必ず、1枚残らず目を通すということを続けています。なので入り時間もとっても早いんです。

    でも、そんなスタイルが、ラジオというものが好きなリスナーに受け入れてもらえて、長年ラジメニアから離れずにいてくれている由縁なんじゃないかな、と思います。

    何か新しいことを決めるときは、必ずリスナーさんにどうしようか?という呼びかけをして、リスナーさんの投票や反応で決定します。

    ラジメニアは、リスナーとパーソナリティの距離が近いですよね。

    もちろん、私たちとリスナーの距離も近いですが、リスナー同士のコミュニティやつながりもすごいんです。
    番組のイベント後にリスナー同士で集まってご飯に行ったり、お酒を飲みに行ったり、そんな中でカップルができて結婚されたり…私も20組くらいのカップルの結婚式司会を務めました。

    ラジメニアのリスナーはどんな人たちですか?

    アニメファンはまじめな人が多いので、ラジメニアのリスナーさんたちもみなさんまじめな方々です。イベントで出たごみを自主的に集めてくれたり、列を乱す人がいたら我々がお願いしなくても整列してくれたりします。

    アニメが好きで、ラジメニアが好き、という共通の好きがある、本当に仲の良い人たちで、リスナーさん同士が結婚して、お子さんが生まれて、その子がまたラジメニアのリスナーになってくれて、今最大で家族4人でリクエストをしてくれている方々が、3家族ぐらいいらっしゃいます。
    その2世リスナーがこの間成人式を迎えたんです。私はその子がピカチュウのおくるみにくるまれていた、本当に赤ちゃんの時から知っているのですが、その子が初めてお酒を飲める飲み会に参加したとき、乾杯して「大人だね~」なんてお話をしたりもできる、そんな雰囲気の方々です。

    南さんはリスナーさんとどんなお話をされているのですか?

    アニメの話もしますが、基本的には番組の話をしています。
    この間のゲストさんはこうだったとか、常連リスナーさんからは、あそこをこうしてほしいとか、ここはああしたらおかしいとか、構成作家が何百人もいるような感じです(笑)
    みんなが番組のスタッフのようですね。

    そういった交流の中からも、リスナーの要望や声をきいて番組を作っているのですね。

    何か新しいことを決めるときは、必ずリスナーさんにどうしようか?という呼びかけをして、リスナーさんの投票や反応で決定します。
    私の呼び方も、26年前にそうやって決りました。リスナーさんが、名付け親です。
    そういった姿勢は、岩ちゃんが『ラジメニア』というものを立ち上げたときからの変わらないポリシーなんだと思います。

    岩ちゃんには分からない、女性リスナーの悩みやツアーに行った時のフォローは、女性の私が頑張ろう、と思っています。

    一緒に番組をされている岩崎さん、どんな方ですか?

    一言で言うと、すっごくまじめな方です。
    まじめであり、『ひねくれ岩ちゃん』と呼ばれている由縁でもあると思いますが、良くも悪くも融通がききません(笑)

    でも、それは傍から見ていても正しい事の方が多いので、「ま、そうだよね」と納得できます。みーんなの先生みたいな感じかな?

    岩崎さんの、特にすごいな、と思われるところはどこですか?

    1枚のハガキに対する姿勢があんなに真摯で真剣な人は他に見たことがありません。

    昔は、常にハガキを持ち歩いてレコード屋さんを回り、ラジオ関西にない音源を見つけてリクエストに応えたり、CDショップに行くたびにリクエストの音源を探したり、悩みごとも番組でとりあげてオンエアーしたり、1人のパーソナリティとして1人1人のリスナーへの向き合い方っていうのは、やっぱりすごいなぁと尊敬します。

    リスナーとのかかわりについて、岩崎さんと南さん、お二人の違いはどんなところですか?

    岩ちゃんには分からない、女性リスナーの悩みやツアーに行った時のフォローは、女性の私が頑張ろう、と思っています。
    番組に関しては、“岩崎和夫”というポリシーがあって、そこに私がついていく形なので、パーソナリティとしての違いを出すというよりかは、女性の私が女性としてできるフォローをしながら、岩ちゃんと一緒にやっていければと思っています。

    そんな岩崎さんに、今伝えたいことはありますか?

    くれぐれも体を大切に!かな。岩崎和夫あってのラジメニア、岩ちゃんが倒れると代わりはいません。還暦も迎えているので、とにかく休む時は休む、栄養を摂って、適度に体を動かして、元気な体で1年でも長く番組を続けましょう!

    30年の歴史ってすごくて、そういったものを文字にして残し、若い声優さんやアニメファンに読んでいただきたいです。

    今後、ラジメニアでやりたいことはありますか?

    20周年のときに、これまでCD化されていないレコードをCD化して集めた記念CDを作成したので、もうすぐ迎える30周年で、ラジメニ本を作りたいです。これはずっと私の悲願です。

    今は亡くなってしまった声優さん達へのインタビューや、過去に番組に来ていただいたゲストさんのこと、今までどんな取り組みをしてきたかとか、30年の歴史ってすごくて、そういったものを文字にして残し、若い声優さんやアニメファンに読んでいただきたいです。たぶん、執筆の協力は全部リスナーさんがしてくれると思うので、実現の為にクラウドファンディングを作ってみようかな(笑)

    とりあえず今の目標は、30周年に向けて番組を存続させるのはもちろん、なにか形に残るものをリスナーのみんなと作り上げること、です。

    3月に、「ラジメニアツアーin小豆島」を予定していますが、特に楽しみにされていることはありますか?

    ご当地ソフトクリームを2日間でどれだけ食べられるかとか、宴会の最後に独特の盛り上がりを見せるアニソンカラオケ大会、リスナーさんがたくさん用意してくれたプレゼントをリスナーさんにプレゼントする抽選会も楽しみです。

    特に、といわれると…やっぱり『秘密の小部屋』かなぁ。
    オンエアーできないあれやこれやを、私と岩ちゃんとお風呂上がりのリスナーさんとで膝を突き合わせてお話するのですが、普段、みんなが考えていること、番組への忌憚のないご意見、リスナーさん同士の恋の話なんかをお酒の力を借りながら聞けるので、すごく非日常でおもしろいです。
    女風呂に入って女性リスナーさんと裸の付き合いをしたりするのもすごく楽しいです。

    リスナーさん1人1人に真摯に向き合うというスタンスは、この先も、番組が終わるまでは変わらないと思います。

    たくさんの方に今年もご参加いただけると嬉しいですね!最後に、ラジメニアのリスナーの皆さんへメッセージをお願いします。

    改まると、何をお話しようか迷いますね(笑)

    まずは、毎週毎週お付き合いいただき、ありがとうございます。いつも言うことですが、ラジメニアという番組は皆さんのリクエストがないと成り立たない番組です。
    リクエストが来ないと曲がかけられないし、あれやこれやとしゃべるのもハガキが来ないと進まない番組なので、ぜひ、まずは参加をしていただければとっても嬉しいです。
    他の番組と違って、リクエストしてすぐに曲がかかるということも滅多にないと思います。本当に、ビックリするくらい時間をかけてリクエストをもらってお届けしている番組なので、「すぐかからないじゃないか!」と思わずに、気を長く持って温かい心でお付き合いいただければ幸いです。待てば待つほど、リクエスト曲がかかった時の喜びは倍増すると思うので(笑)、かかった瞬間の喜びを楽しみにぜひ聴いてほしいです。

    リスナーさん1人1人に真摯に向き合うというスタンスは、この先も、番組が終わるまでは変わらないと思います。皆さんの思うこと、つらいこと、考えていること、嬉しかったこと、楽しかったこと、幸せだったこと、聞いてほしいこと、なんでも番組にぶつけてくだされば、時間に限りはありますが、出来る限り受け止めて何かしらの答えを出していけたらいいな、と考えています。
    丸裸で向き合っていただければこちらも丸裸でお応えしたいと思いますので、末長く、どうぞご指導、ご鞭撻のほど(笑)よろしくお願いします。

    【プロフィール】南かおり
    奈良県出身。関西を中心に活動するタレント。短大時代にDJデビュー。愛称の「かおりん」は『青春ラジメニア』から誕生した。現在、ラジオ関西『青春ラジメニア』(毎週土曜 19:00~22:00放送)でパーソナリティを務める。