ピックアップパーソナリティー

動画メッセージ

第15回 田辺眞人さん

― 『田辺眞人のまっこと!ラジオ』2011年4月にスタートしてから、もうすぐ5年が経ちます。ここまでの感想をお聞かせください。
私はもともと歴史の先生ですので、自分のレギュラー番組が5年も続いていることにとても驚いています。
兵庫県内だけでなく、三重県から岡山県まで広い地域の方からお便りをいただくのですが、今ではradiko.jpプレミアムで聴いて下さった北海道の方からもメッセージがきます。本当に嬉しいですね。
― 田辺眞人さんとラジオ関西の関わりについて教えて下さい。
私が初めてラジオ関西に出演したのは、1953年。今でいう視聴者参加でしょうね、幼稚園の園児として音楽演奏を行いました。
その後は、1975年以降からゲストとしての出演や、私が執筆した本を朗読していただくような関係がありました。
1986年から1991年までニュージーランドの大学に勤務した後、帰国後にゲスト出演しているうち、当時のディレクターからレギュラー番組のお話をいただきました。
そして、1992年10月から「おはよう奥さまマガジン」「神戸レディースサンデー」などの1時間番組を担当。反響は良かったのですが1995年に阪神・淡路大震災が起こり、番組は終了してしまいました。
そのあと、ラジオ関西の番組審議委員をさせていただき、当時「兵庫県唯一のAM放送局の誇りをもってほしい」と言い続けたていたこともあって、開局55周年に“地元神戸のおもしろい情報を伝える”番組として「おもしろ神戸学(楽)」をスタート。
とても反響があったので、1年後からは、兵庫県の話題を中心とした「おもしろ神戸ひょうご学(楽)」が始まりました。

こんなことできたらおもしろいなと思って提案してみました。それが実現してしまった、という番組作りです。

― ラジオ関西と田辺眞人さんは開局の翌年から関係があったのですね!
そうなのです。その後も、音楽と街角の歴史、生活の文化などを伝える「街と暮らしとミュージック」という30分番組を担当し、5年前に放送時間を拡大して「田辺眞人のまっこと!ラジオ」がスタートしました。
新番組となり、放送内容も変更する中で、番組で流す音楽はクラシックと決めていました。当初はどうかと思われていましたが、「これまで聴かなかったけれど、聴くようになりました!」というお便りもいただき、今では定番になっていますね。
― 番組作りでの印象的なエピソードはありますか?
私はやはり番組のパーソナリティ業が本業ではありませんので、プロの方が常識では考えられないことを番組でやっているところがあると思います。
例えば、番組でのメッセージテーマや話す内容を当日ラジオ関西へ向かう電車の中で考えたり、ゲストにも放送週の半ばに出演の依頼をしたり、プロの方からは呆れられますが、最新の話題が取り上げられると思っています。
2015年に行った大分放送からの2局同時生放送やフェリーさんふらわあ船上からの生放送も同じで、こんなことできたらおもしろいなと思って提案してみました。それが実現してしまった、という番組作りです。

たくさんのご縁から、さまざまな業界のおもしろいお話を聴くことができるので、私も毎回楽しみにしています。

― 番組では、文化的な活動をされている方を紹介する『まっこと!ラジオ人物事典』のコーナーが220 回(ページ)を越えました。振り返っていかがですか?
近畿圏には文化的におもしろい活動をされている方がたくさんいるので、私がお話を聞きたいなという素直な気持ちと、もちろんリスナーの皆さんも楽しんでもらえるといった思いから、このようなコーナーを作りました。
出演していただく8割の方々は個人的な友人で、第一回目のゲストには、生田神社の加藤隆久前元宮司に出演していただきました。加藤元宮司は神戸芸術文化会議の議長もされているので、初回のゲストとしてお話を伺いました。クラシックも好きということもあり、番組の熱心なリスナーさんで、以前に私が夏休みの時に、ピンチヒッターをお願いしてご出演いただいたこともありますね。
たくさんのご縁から、さまざまな業界のおもしろいお話を聴くことができるので、私も毎回楽しみにしています。
― 他にもさまざまなコーナーがありますが、田辺先生のオススメするコーナーはありますか?
全部! 全部オススメです! 私はやはり学校の先生なので“先生臭さ”が抜けません。
良くないことだと思っていたのですが、逆にそれを利用してその日に関連した歴史的な出来事を解説する「ラジオレクチャー」というコーナーを作りました。リスナーの方からは「学校では苦手でしたが、このような授業なら聴きたいです」といったお便りをいただくこともあります。
他にも、天宮遥さんのピアノ演奏はスタジオで生演奏しているので驚かれる方も多いです。
魅力ある兵庫津エリアの近代産業遺産を紹介する「兵庫津再発見!」のコーナーなど、個性的なコーナーが多いですよ。

大分放送と交流したらおもしろいのではと思い、皆さんのお力添えで昨年の2局同時生放送が実現したのです。

― 昨年は「まっこと!きちょくれ大分」コーナー拡大版として、OBS大分放送のスタジオから2局同時生放送を行われました。放送はいかがでしたか?
「まっこと!きちょくれ大分」のコーナーが始まり、何度か大分を訪れているうちに、向こうにも放送局があると思いつきました。そこで、大分放送と交流したらおもしろいのではと思い、皆さんのお力添えで昨年の2局同時生放送が実現したのです。
当日は、大分放送の小田崇之アナウンサーにも出演していただいたのですが、大分放送局の中でも一番元気でいつもにぎやかな小田アナが久保直子さんと私の毒気に圧倒されたのか、その日はとても静かだったそうです。私たちはいつも通りだったんですけどね(笑)
番組にメッセージもたくさんいただき好評だったこともあり、今年も実現したいですね。
― 「おんせん県おおいた」では温泉は満喫されましたか?
大分の温泉も本当にいいですね。私は温泉・文化倶楽部の会長も兼任しており、今までどれくらい入ったか分からないほど温泉には入っていますが、大分では火山帯ということもあり、高い温度で質のいい温泉がたくさん湧いるのです。
そして、大分には温泉だけでなく、史跡文化財も多い! 以前訪れた時には、国東半島にある富貴寺の大堂や竹田市にある岡城跡、普光寺や国東の磨崖仏などを巡りました。なかなか行きにくいと思っていたところに行けたのでとても嬉しかったです。

作り手、話し手が本当にいいと思ったことを発信するとリスナーの皆さんは聴いて下さると思います。

― 昨年にひきつづき、今年もOBS大分放送のスタジオから生放送を予定されています。意気込みを教えて下さい。
今年も、前回と同じように素のままで行きたいなと思います。
昨年は神戸の事を伝えるだけでなく、大分の魅力も伝えたのです。聴いて下さった方からは、関西の人が喜んでくれると意外だったというお便りを沢山いただきました。
今年も県外から見た大分の魅力やもちろん阪神間の魅力をもっと伝えられればと思っています。そして、大分からの放送が毎年恒例の企画になればいいですよね。
― 今後、番組でやってみたいことがあれば教えて下さい。
今はやってみたいことをやらせていただいていますが、放送回数を重ねるうちに、また新しくやりたいことがひらめくと思いますね。
ただ、授業も一緒で、作り手、話し手が本当にいいと思ったことを発信するとリスナーの皆さんは聴いて下さると思います。その時その時に自分が感動したこと、興味をもった事、解明したことを伝え、一緒に感動してもらえたらと思います。
まずは番組が続くこと。これが目標ですね。
プロフィール
田辺眞人
田辺眞人

神戸市出身。園田学園女子大学名誉教授。

1986から1991年にかけてニュージーランド教育省、国立マッセイ大学に勤務。園田学園女子大学教授(歴史学・比較文化論)を経て同大学名誉教授、宝塚市大使も務める。地域史研究に対して兵庫県文化賞・神戸市文化賞・宝塚市市民文化賞・ロドニー賞、教育功労に対して文部科学大臣表彰・県知事表彰などを受ける。

現在、ラジオ関西『田辺眞人のまっこと!ラジオ』(日10:00〜12:00)でパーソナリティを務める。