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寺谷一紀のまいど!まいど!

  • 2018年12月24日(月) 10時00分 大森保延のまごころ歳時記

    まごころ歳時記(12月21日)

    12月21日のお題は雑詠でした。

    まずは、大森さんの句からご紹介します。
    「踏みしだく十センチかある霜柱」
    「日陰みち霜柱踏むおもしろや」
    「登校の道なくところ霜の道」

    「一葉の降らす静寂 朝の霜」

    妙音新聞からは
    「手を合す霜の朝の摩崖仏」(御坊市 森本知美さん)
    「朝日射し消へゆく霜の光りけり」(五條市 馬場廣道さん)
    「礎石のみ残る堂塔霜柱」(八尾市 淺井祥多さん)
    「霜晴に祓い塩舞う地鎮祭」(伊勢市 岩本彩さん)

    今週の上田秋成の句は
    「かくれ家を都へ帰る霜夜かな」(漁焉)
    「いやましに霜も浅瀬も星の数」(漁焉)

    続いてに出演者のみなさんの句をご紹介します。

    寺谷さんの句は、
    「霜の朝 車一面 白き霜」
    「和装して琵琶湖に集う初冬かな」

    あっきんの句は、
    「霜降りる小さな虫も息白し」
    「煌びやかイルミネーション聖夜にて」

    続いてリスナーの皆さんからの句をご紹介します。

    「満天の星降りて来て霜の朝」(篠山市 まさ・あっこさん)
    「初霜や今年もハウスに暖入れる」赤穂市 風ちゃんさん)
    「霜を見て唾液増します牛肉で」大阪市平野区 くずれ荘の管理人さん)
    「掃き寄せた落葉も白き霜の朝」(姫路市 みよこさん)
    「霜とかす弘法市と五重塔」(守口市 守口のタヌキさん)

    「野も山もキラリ輝く霜の朝」(淡路市 お散歩おじさん)
    「進めない戻れもしない京錦」(守口市 守口のタヌキさん)

    出演者の皆さんが選んだ句をご紹介します。

    寺谷さんが選んだ句は、
    「ザクザクとリズムになるや霜柱」(赤穂市 アンちゃんさん)
    「アッキンは霜を眺めて ひとり酒」大阪市天王寺区 レトルトカレーん)

    あっきんが選んだ句は、
    「初霜が氷の世界 作り出す」神戸市垂水区 帰ってきたチョイマル親父さん)

    大森さんが選んだ句は、

    「星霜の落葉別離の胸にふる」神戸市中央区 さくらそうさん)
    「霜取りに睡眠時間とられたり」奈良県吉野郡 吉野の茶つみん)
    「霜降りたフロントグラス未だ夜半」姫路市 姫路の夢太郎さん)
    「冬の田を耕し鳥の二羽三羽」(篠山市 まさ・あっこさん)
    「寒星や孫と眺める天体ショー」赤穂市 風ちゃんさん)
    「冬ざくら気分が和む小さな花」茨木市 金龍五色ん)
    「見渡せば水仙峡 光る海」淡路市 お散歩おじさん)

    今週の特選句は、

    「隊列は揃い霜踏む登山靴」(交野市 星のブランコさん)
    「霜の朝 獣の足跡あちこちに」(大阪市天王寺区 レトルトカレーさん)
    「約束の場所に今年も帰り花」(交野市 星のブランコさん)
    「カイロ入れ右のポッケに君の手を」(たつの市 悪魔の囁きさん)
    「水鳥の湖面飛び立つ羽音かな」(神戸市垂水区 ますきさん)
    「プレゼント サンタにラインする子かな」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
    「煤払う笹もつ宮司 顔覆い」(姫路市 みよこさん)

    次回のお題は歳暮雑詠で募集します。

    お題にこだわらない句も歓迎ですよ。
    初心者の方も、子どもさんも大歓迎!どんどんご応募下さいね!

    〒650-8580 ラジオ関西 寺谷一紀のまいど!まいど! 「まごころ歳時記」係

    ※これまで紹介しました句をポッドキャストで聞くことが出来ます。

    講評 大森保延さん
    昭和29年 辯天宗宗務総長大森慈祥氏と結婚。
          文化活動奨励室部長として、茶華道・俳句・絵画など
          辯天宗文化部の発展に寄与。
    平成7年  大和礼法弁才御流興隆。
    平成8年 大阪府より文化芸術表彰を受ける。
    平成9年 茨木西ロータリークラブ会長。
    平成21年
     〜22年 国際ロータリー2660地区IM2組ガバナー補佐に就任。
    昭和39年7月~平成29年6月 辯天宗婦人部総裁
    大阪府更正保護協会理事。
    茨木市更正保護推進協議会副会長。

    コーナー提供