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寺谷一紀のまいど!まいど!

  • 2019年9月30日(月) 10時00分 大森保延のまごころ歳時記

    まごころ歳時記(9月27日)

    9月27日のお題は紅葉」「雑詠でした。

    まずは、大森さんの句からご紹介します。
    「茶会に来よ紅葉の高雄山主より」
    「落葉たき紅葉弁当振舞われ」
    「紅葉酒うけて染まりゆく会話」

    妙音新聞からは
    「櫨紅葉めぐらし那智の薄濁り」(藤井寺市 竹村 智巳さん)
    「幾寺の庭巡りゆく京紅葉」(富山市 國見由利子さん)
    「毎年に亡母に近づく秋彼岸」(八尾市 向垣 朝加さん)
    「紅葉狩り手をつなぐ曽孫もみじの手」(福岡市 永野久美子さん)

    今週は、向井去来の句をご紹介します
    「樫の木の色もさむるや秋の空」
    「やがて散る柿の紅葉も寝間の跡」
    「柿ぬしや梢にちかきあらし山

    「息災の数に問れん嵯峨の柿」

    今週の寺谷さんの句は、
    「猛勉の夜に一息 紅葉菓子」
    「船舶の一級得たり彼岸かな

    あっきんの句は、
    「お茶請けに紅葉天ぷら やみつきに」
    「秋の宵 結婚式でダンシング」

    続いてリスナーの皆さんからの句をご紹介します。
    「夕焼けに紅葉の山が染まる時(神戸市北区 たけしさん)
    「紅葉ツアー活気に満ちて嵯峨野路へ」(堺市 堺の河内さん)
    「我が庭の もみじ拾いじ押し葉にし」(明石市 こゆきさん)
    「目印はカフェの庭先 紅葉の木」(兵庫県姫路市 ひめじのさくら草さん)
    「何もない古寺の角 紅葉かな(姫路市 ラジオ部屋の怪人さん)
    「赤紅葉スタンド染めて秋の風」(淡路市 お散歩おじさん)
    「紅葉狩り言葉の深さ六十路過ぎ」(神戸市兵庫区 ラジオ派さん)
    「紅葉狩り老母手を引き五月山」(池田市 うさこさん)
    「もみじ狩り箕面の滝で団欒を」(茨木市 蒼龍さん)
    「水面ゆく もみじ眺めて独り酒」(大阪市平野区 気楽な隠居さん)
    「老夫婦これが最後と もみじ狩り」(大阪市天王寺区 レトルトカレーさん)
    「オルガンの かなでし歌う紅葉かな」(吉野郡 吉野の茶つみさん)
    「紅葉狩 奥山分け入り鹿も鳴く」(多可郡 北はりまのムーミンパパさん)
    「焼きたての紅葉天ぷら香ばしい」(神戸市垂水区 垂水の玄さん)
    「はらはらと路傍に舞い散る紅葉かな」(神戸市垂水区 垂水の玄さん)
    「幼な児の手のひら似たり もみじかな」(大阪市西区 ちひろさん)
    「干し柿 賑わう農家 庭飾る」(神戸市垂水区 ますきさん)
    「秋風を相手に踊るワンツ、スリー」(兵庫県姫路市 ひめじのさくら草さん)
    「秋刀魚見て細くて高い次にしよ」(姫路市 ラジオ部屋の怪人さん)
    「急に来た秋の気配が台風と」(茨木市 蒼龍さん)
    「新米の炊きたて一番塩むすび」(兵庫県たつの市 悪魔の囁きさん)
    「増税やポイント探し秋の陣」(淡路市 お散歩おじさん)
    「畦刈りの後彼岸花 顔を出し」(兵庫県丹波篠山市 まさ・あっこさん)
    「銀杏の葉 大きさ競った幼い日」(奈良県奈良市 法隆寺の鐘さん)
    「師と仰ぐ人のあと追う花野かな」(交野市 星のブランコさん)
    「名園の落ち葉踏む音 名曲に」(赤穂市 風ちゃんさん)
    「星月夜 孫と一緒に宇宙見る」(赤穂市 風ちゃんさん)
    「京の湯屋 格子天井 天狗面」(守口市 守口のタヌキさん)
    「ひがん花 自転車つらね めぐりけり」(吉野郡 吉野の茶つみさん)
    「もう最後 一つ二つを摘むみょうが」(姫路市 姫路の夢太郎さん)

    それでは出演者の皆さんが選んだ句をご紹介します。

    寺谷さんが選んだ句は、
    「旬なのに庶民手が出ずやせ秋刀魚」(大阪府守口市 しんきいってんさん)

    コメンテーターのさんが選んだ句は、
    「表見て裏、表、裏 散るもみじ」(大阪府守口市 しんきいってんさん)

    大森先生が選んだ句は、
    「石段を上る毎濃く紅葉燃ゆ」(兵庫県丹波篠山市 まさ・あっこさん)
    「紅葉湯に つかって見上げる通天閣」(守口市 守口のタヌキさん)
    「散る紅葉 靴にまつわる登山道」(神戸市垂水区 ますきさん)
    「曼珠沙華 妖艶な白 燃える赤」(大阪府池田市 うさこさん)
    「彼岸花 咲いていない墓参り」(京都府京都市 ビール党さん)
    「湖東三山もみじ求めて二人づれ」(多可郡 北はりまのムーミンパパさん)

    今週の特選句は、

    「紅葉の手 今はりっぱなママの手に」(赤穂市 アンちゃんさん)
    「水炊きの紅葉おろしに秋を知る」(神戸市垂水区 ちょいまるおやじさん)
    「戻り鰹あてに飲む夜は閑かなり」(姫路市 みよこさん)
    「耳鳴りか虫の音なのか窓あける」(豊岡市 ブタのブーさん)

    でした!

    次回のお題は雑詠で募集します。

    お題にこだわらない句も歓迎ですよ。
    初心者の方も、子どもさんも大歓迎!どんどんご応募下さいね!

    〒650-8580 ラジオ関西 寺谷一紀のまいど!まいど! 「まごころ歳時記」係

    ※これまで紹介しました句をポッドキャストで聞くことが出来ます。

    講評 大森保延さん
    昭和29年 辯天宗宗務総長大森慈祥氏と結婚。
          文化活動奨励室部長として、茶華道・俳句・絵画など
          辯天宗文化部の発展に寄与。
    平成7年  大和礼法弁才御流興隆。
    平成8年 大阪府より文化芸術表彰を受ける。
    平成9年 茨木西ロータリークラブ会長。
    平成21年
     〜22年 国際ロータリー2660地区IM2組ガバナー補佐に就任。
    昭和39年7月~平成29年6月 辯天宗婦人部総裁
    大阪府更正保護協会理事。
    茨木市更正保護推進協議会副会長。