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  • 2019年5月28日(火) 09時45分 スポーツ

    長いトンネルを抜け出したヴィッセル神戸 「見に来た人に対して、本当に心から応援してもらえる試合を増やしていきたい」と西大伍

     26日に行われた2019明治安田生命J1リーグ戦第13節で、ヴィッセル神戸は湘南ベルマーレにホームで4-1と大勝。J1では3月末に行われた第5節ガンバ大阪戦(4-3)以来8試合ぶり、公式戦では実に10試合ぶりの白星となり、吉田孝行監督再登板後では初勝利となった。

     毎週月曜日に放送中のラジオ関西『GOGO!ヴィッセル神戸』でも待望の勝利の様子をリポート。試合後、選手だけでなく、この日は欠場したアンドレス・イニエスタをはじめとするベンチ外の選手や、三木谷浩史会長らも含めたスタッフもゴール前で一列に並び、サポーターとともに『神戸讃歌』で勝利の喜びを分かち合ったが、その姿に番組パーソナリティーの宮川陽香は「涙が出ました」と感激の様子。同じ思いを持つサポーターも多かったことだろう。

     そして、番組のなかでは、2得点1アシストの活躍を見せた殊勲のウエリントンをはじめ、試合後の選手のコメントも届けられたが、「今日は本当にみんな気持ちが入っていた。それが勝利につながった」と今季初ゴールを決めた三田啓貴が強調するように、チーム全体での勝利へのあくなき執念が、0-0で迎えた後半に生まれた4得点、そして、勝利という形になって、ようやく実を結んだといえよう。

     そのなかで、チームの副キャプテンを務める西大伍は、攻撃面の手ごたえは「普通です」と述べつつも、守備面にて改善の兆しを感じたという。「守備をする回数はちょっと減ったかなと思います。する回数というか、『後手で追う』みたいなことがあまりなかったので、前向きに守備はできる感覚でした」。

     第13節での神戸のチーム走行距離は、107.436km。湘南の113.5kmに比べれば劣る数字にはなるが、一方で、運動量をストロングポイントにする相手に対しても、後手に回らず『走らされ』なかったともいえる。元々、今季の神戸はそこまで豊富な運動量をいかすサッカーをしているわけではないが、この試合のように相手を走らせながら『前向きの守備』で攻撃に厚みをつけることができれば、イニエスタ、ダビド・ビジャ、ルーカス・ポドルスキ、ウエリントンら多彩な攻撃陣がそろっているだけに、期待はさらに膨らむ。

    「見に来た人に対して、本当に心から応援してもらえる試合を増やしていきたい」と西。湘南戦で見せたパフォーマンスが今後も継続して行えるかが、クリムゾンレッド再生のカギを握るだろう。だからこそ、次節のジュビロ磐田戦は、チームにとって重要な試合となる。

    【公式サイト】『GOGO!ヴィッセル神戸』