リポート

”こども・若者ケアラー”を支えるために 全国で初めて相談支援窓口スタート

2021.06.06

障がいや病気の家族の介護や身の回りの世話に追われる子どもたち・「ヤングケアラー」への支援が社会的に問題となる中、神戸市では全国に先駆けてヤングケアラーの相談・支援窓口を開設しました。

◆障がいや病気のある家庭に代わって買い物や料理・掃除などの家事をしている
◆幼いきょうだいの世話をしている
◆家計を支えるために労働をして障がいや病気のある家族を助けている

こうした家族のケアを行うなかには、子どもとして守られるべき権利が侵害されていたり、誰にも相談できずに抱え込んでしまうケースが少なくなく、深刻な問題となっており、神戸市では、18歳未満の児童だけでなく、20代も含めて施策の対象としていることから、市民に伝わりやすい名称として「こども・若者ケアラー」と呼ぶことにしました。

番組では、神戸市だけで1万人いるとも言われる「こども・若者ケアラー」の実態や今後の支援について、神戸市福祉局こども・若者ケアラー支援担当課長の岡本和久さんにうかがいました。

「こども・若者ケアラーの問題は、非常にわかりにくいのと、当事者自身はなかなか声をあげにくいという問題がある。まずは“ヤングケアラー”や“こども・若者ケアラー”の問題を知り、周りが声をかけることから支援につながれば」と話す岡本さん(右)と、レポーターのぷりん亭芽りん(左)。

【DATA】
神戸市「こども・若者ケアラーの方の相談窓口」
〇開所時間 :平日9時~17時(土日祝、年末年始を除く)
〇場所:神戸市立総合福祉センター1階(神戸市中央区橘通3丁目4番1号)
〇電話によるご相談   078-361-7600
〇Eメールによるご相談  carer_shien@office.city.kobe.lg.jp
※FAXでの相談を希望する場合は078-361-2573

2021.06.06 放送分