いまこそ過去の災害に学ぶとき 阪神・淡路大震災24年を前に兵庫県知事が決意 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

いまこそ過去の災害に学ぶとき 阪神・淡路大震災24年を前に兵庫県知事が決意

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阪神・淡路大震災から24年となる1月17日を前に、防災に向けた思いを語った、井戸敏三兵庫県知事(写真:ラジオ関西)
阪神・淡路大震災から24年となる1月17日を前に、防災に向けた思いを語った、井戸敏三兵庫県知事(写真:ラジオ関西)

 阪神・淡路大震災から24年となる1月17日を前に、兵庫県の井戸敏三知事は8日、地元であるラジオ関西の番組に生出演し、「震災25年に向けて経験・教訓の風化対策に力を入れたい」と防災に向けた思いを語った。

 出演したのは月に一度レギュラー出演している「三上公也の情報アサイチ!」(毎週月曜~木曜、6:00-9:53)内の県政広報コーナー「こちら知事室!井戸敏三です」。

 井戸知事はその中で「阪神・淡路大震災の経験や教訓がちゃんと受け継がれて、南海トラフ対策にきちっと備えられているか。風化の懸念が強まっていると心配している」と危惧を示した。

 特に、話が昨年6月の大阪府北部地震に及ぶと「どちらかというと混乱が先で、的確な行動ができていたのか……と思う。過去の災害に学んでないことが多すぎる」と厳しく指摘。

 また国が策定を促している避難行動要支援者の「個別支援計画」についても言及し、「昨年7月の西日本豪雨でも問題が明らかになったが、災害弱者の個々の避難を誰が担うのか計画を作っておかないと置いていかれてしまう。個々の計画は兵庫県でも5%しかつくられていない」、と災害対策に力を入れてきた兵庫県の24年目の実態も明らかにした。

 そのうえで「やはりもう一度原点に返って、震災の経験・教訓を次なる災害にどう活かしていくか、この心構えと対応が問われている。(来年度の)震災25年に向けて風化対策に力を入れる。地域力、防災力が我々の安全に直結している」と決意を語った。

 なお兵庫県などでつくる「ひょうご安全の日推進県民会議」は、毎年1月17日に震災の記憶をつなぐため被災地を歩く「1・17ひょうごメモリアルウォーク」を開催している。井戸知事は毎年ウォークに参加しており、今回は須磨海浜公園出発の西15kmコースを歩く予定。井戸知事は「大阪府北部地震では通学・通勤途中での被災した際の対応が問われた。震災の当時を振り返るだけでなく、対策につなげることを意識して参加しほしい」と呼びかけた。

 なおラジオ関西では阪神・淡路大震災から24年を迎える1月17日は、朝5時半からの特別番組(5:30-5:59)で東遊園地など県内各地での黙祷の様子を伝えるほか、「三上公也の情報アサイチ!」をはじめ各番組の特集で、24年目の1・17を迎えた被災地の表情を伝える。

【三上公也の情報アサイチ!】
ラジオ関西が平日朝にお送りしている情報ワイド。最新の全国・国際ニュースから兵庫の話題までわかりやすく伝える。日替わりのコメンテーターによるニュース解説も各専門分野を活かした内容で、兵庫・関西から社会の動向を見つめている。メインパーソナリティはラジオ関西アナウンサーの三上公也。アシスタントは木谷美帆(月・火)、上原伊代(水・木)。

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