伊藤健太郎の初主演舞台 兵庫県立芸術文化センター『春のめざめ』 全28回公演のラストで見せた表情 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

伊藤健太郎の初主演舞台 兵庫県立芸術文化センター『春のめざめ』 全28回公演のラストで見せた表情

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 ラジオ関西・オールナイトニッポン0(ZERO) 月曜のパーソナリティー・伊藤健太郎さんが初主演する舞台『春のめざめ』が5月12日、兵庫県立芸術文化センターで全28回の千穐楽を迎えました。

『春のめざめ』はドイツの作家、フランク・ヴェデキントの19世紀の作品。日本でも過去、様々な劇団が上演してきました。ブロードウェイではロックミュージカルとして演じられたそうですが、今回は白井晃さん演出のストレートプレイ。

春のめざめ
春のめざめ

 戯曲『春のめざめ』は、ひとことで言うなら『思春期の純粋な行動が招く悲劇』です。

 ドイツの中等教育機関『ギムナジウム』で学ぶ優等生、友だちの劣等生、幼なじみの少女らの行き詰まった日々を描きます。ティーンズが直面する問題を、例えば性的衝動を直接的に描写したり、赤裸々に表現して若者たちへエールを送っています。

 ステージの外枠をアクリル板で囲っただけのシンプルな舞台セット。カミテ(上手)シモテ(下手)の舞台袖は狭く閉じられていて、若い役者陣は始めから終わりまでほぼずっとステージ上にいます。

 思春期の自我の目覚め、性の目覚め、抑えられない欲望の高ぶり。生きるとは? 死ぬとは? 親への反抗、将来への不安、プレッシャーを感じる日々、作品が描くのは、出口を探してもがく若者たちの心です。

舞台『春のめざめ』

原作:フランク・ヴェデキント
翻訳:酒寄進一
音楽:降谷建志
構成・演出:白井 晃
出演:
伊藤健太郎、岡本夏美、栗原 類
小川ゲン、中別府葵、古木将也、長友郁真、竹内 寿、有川拓也、川添野愛、三田みらの
あめくみちこ、河内大和、那須佐代子、大鷹明良

春のめざめ

 伊藤健太郎さんは、主人公のメルヒオールが乗り移ったように、場面場面で人物の心模様を素直に全身で表現する見事な演劇を見せました。カーテンコールでは、お客さんの大きな拍手が鳴りやまないのを受け止めて伊藤健太郎さんが感極まる表情が見られました。俳優として、ラジオパーソナリティーとして、伊藤健太郎さんに今後も注目です!

 次回は映画「小さな恋のうた」の魅力をお伝えします。

【伊藤健太郎さん出演番組】
『伊藤健太郎のオールナイトニッポン0(ZERO)』

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