昨夏からブラジルのパルメイラスで約1シーズンの間、期限付き移籍し、8月5日にヴィッセル神戸に復帰したFW佐々木大樹(19)が、8月29日に行われたラジオ関西のヴィッセル神戸応援番組『GOGO!ヴィッセル神戸』公開収録に登場。武者修行で一回り成長して帰還した生え抜きストライカーは、「観客を楽しませるようなプレーを見せたい」と、今後への抱負を述べた。
9月2日の番組内でオンエアされた、公開収録の模様。イベント当日、外はあいにくの雨模様で、平日夕方の開催となったが、神戸情報文化ビル・カルメニ1Fのラジオ関西サテライトスタジオには、多くのクリムゾンレッドサポーターが詰めかけ、若き期待のFWに熱視線を送っていた。
その公開収録のなかで、ブラジルとJリーグの違いについて問われた佐々木は、「基本的に、プレッシャーのところは全然違った。全体を通すと、日本のほうが(ハードに)動いてみえるが、一個一個のところ(プレー)では、ブラジルのほうが強度が高い」と、1対1のマッチアップなどは、本場ならではの激しさを実感したよう。現地では、トップリーグでの出場はなかなかかなわず、U-20のカテゴリーで実践を積む形になったが、そこでは「トップ下をやらせてもらって、楽しくできた。(ブラジルで)まだやりたいなという思いもあった」と率直な心境も吐露していた。
また、ブラジルの食文化について、「結構おいしかった」というが、「ブラジルの有名な料理のフェジョン(豆料理)、あれが無理だった」。それでも、「好きなのはシュラスコ(肉)。あれは、めちゃくちゃおいしかった」と、ブラジル料理の王道にはハマったようだった。
そして、ブラジルで「言葉」になじむのには苦労もあった、佐々木。「最初はなかなかコミュニケーションがとれず、『日本人だから……』と最初は突き放されていた感じだったが、ちょっと覚えだしたら仲良くなれた。言葉は大切やなと思いました」と、コミュニケーションの重要性を実感していた。
このブラジルでのプレーを通じて、「内面(の成長)が大きかった」という佐々木。「(ブラジルでは)ひとりで何もかもしないといけない状況で、行動力はつきましたし、ちょっと大人になったのかなと思う」と、心身ともにたくましさを増したクリムゾンレッドの背番号38は、今後、トルステン・フィンク監督にアピールしたいポイントについて、「ゴール前での決定力。観客を楽しませたいというのはありますし、そこで何ができるのかというのが、FWの一番の(見せる)ところ」と、結果にこだわる姿勢を示していた。「僕も試合に出られるように頑張りたい。ぜひ会場へお越しください。応援よろしくお願します!」と締めくくった佐々木は、この収録後、ヴィッセル神戸オフィシャルグッズショップハーバーランド店で1日店長も担当。サポーターとの親交を深めていた。