「敷島博士」鉄人28号と再会 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「敷島博士」鉄人28号と再会

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10年ぶりに鉄人28号と再会した「敷島博士」役の矢田稔さん
10年ぶりに鉄人28号と再会した「敷島博士」役の矢田稔さん

 神戸市長田区に建てられたモニュメント「鉄人28号」が10周年を迎え、9月28日に開かれたセレモニーには、アニメ「鉄人28号」で、鉄人を開発した科学者で敷島博士の声を担当した俳優の矢田稔さんも出席した。再会は完成式典以来。「モニュメントの周辺が見違えるほどにぎやかになった。地元に愛されていることがわかり、うれしい」と、雄姿をまぶしそうに見上げていた。


 テレビアニメが始まったのは1963年。矢田さんは、鉄人28号の開発者で、沈着冷静なキャラクターの敷島博士役だったが、「実は、第一話での私は警察官の大塚署長役で、敷島博士を演じたのは第二話からだったのです」と秘話を披露。「大塚署長は三枚目でしたからキャラクターが大きく変わりました。当時、アニメといえば鉄腕アトムと鉄人28号ぐらい。のどかな時代でもありましたが、アニメの声優など初めてのことで苦労もありました」と当時を振り返った。

 今や声優は若者たちにとってあこがれの職業。東京在住で今年88歳という矢田さんは、今も後進の指導にあたっているが、いつも若い人に言っているのは、「自分の声に頼り、声を作るのではなく、人間をどう描くかを真剣に考えてほしい」ということ。「自分の人間性を磨くことが大事。そうすれば自然に声はできていく」とアドバイスしていた。

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