秋の高校野球・兵庫県大会(2019年度 秋季兵庫県高等学校野球大会)は6日、明石市の明石トーカロ球場で、決勝戦と3位決定戦が行われた。
決勝では、春夏続けて甲子園でベスト4入りし、大会3連覇を狙う明石商と、3年ぶりの決勝進出で、昨年3位の報徳学園が激突。試合は、5-1で報徳学園が勝ち、2013年以来の栄冠を手にした。これで、報徳学園は、県最多の13度目の優勝となった。
報徳学園は、前日の準決勝で、長田を延長戦の末に破った勢いそのままに、序盤に4点を先制。大きく組み替えた打線が機能し、試合を有利に進めた。先発したエースの坂口翔颯(さかぐち・かすが)は、終盤にランナーを背負うものの、140キロを超える速球とキレのある変化球を武器に完投。明石商の強力打線を1点に封じた。
明石商は、エースの中森俊介が先発したが、明らかに精彩を欠いた。5日の、神戸国際大附との準決勝で、足をつるアクシデントに見舞われながらも完投。「影響はない」と志願しての登板だったが、初回に4安打を集められ、いきなり2点を献上すると、2回にも2失点。4回1死から連続フォアボールを出したところでマウンドを降りた。準決勝までの3試合をすべてコールドで勝ち上がった強力打線も鳴りを潜め、3連覇はならず。県大会での連勝も11でストップした。
なお、決勝に先立って行われた長田と神戸国際大附の3位決定戦はシーソーゲームとなったが、終盤に加点した神戸国際大附が長田を振り切り、8-5で勝利。近畿大会への出場を決めた。
10月19日に奈良県橿原市の佐藤薬品スタジアムで開幕する近畿大会に出場するのは、優勝の報徳学園、準優勝の明石商、3位の神戸国際大付の3校。近畿大会での成績は、来年春のセンバツの選考で、重要な参考資料となる。