近藤岳登と安本社長が白熱のサッカー談義 INAC神戸に今、求められるものとは | ラジトピ ラジオ関西トピックス

近藤岳登と安本社長が白熱のサッカー談義 INAC神戸に今、求められるものとは

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 ラジオ関西で毎週月曜日の午後6時30分から放送中、サッカー・なでしこリーグのINAC神戸レオネッサ応援番組、『カンピオーネ!レオネッサ!!』。10月最初の放送となった7日は、元Jリーガーで現在はラジオパーソナリティーなどマルチに活躍する近藤岳登が、INAC神戸の安本卓史社長とともに、INAC神戸の現状の課題と今後について、熱く語り合った。

 近藤と安本社長は、近藤が現役選手として活躍したヴィッセル神戸時代からの旧知の間柄。サッカーに対しての情熱があふれる2人ということもあり、1対1でのトークは自然と熱を帯びるものになった。

『カンピオーネ!レオネッサ!!』パーソナリティーの近藤岳登と、INAC神戸の安本卓史社長
『カンピオーネ!レオネッサ!!』パーソナリティーの近藤岳登と、INAC神戸の安本卓史社長(写真:ラジオ関西)

 今季のINAC神戸は、2019プレナスなでしこリーグ1部では14試合終了時点で、7勝3分け4敗で勝点24。順位は暫定3位。首位の浦和レッズレディース(勝点33)には9ポイント差をつけられている。これまでの対戦では第6節に浦和Lに1-0と勝利し、リーグ4連覇中の女王で、現在2位の日テレ・ベレーザ(勝点27、1試合未消化)にも1-1と引き分けるなど、上位と戦いは互角。しかし、6位のノジマステラ神奈川相模原に2敗したのを含めて下位に星を取りこぼし、2013年シーズン以来となるタイトル奪還が非常に厳しい状況だ。

 近藤が「もうぶっちゃけましょう! INAC神戸、どうなんですか」と切り出したなか、安本社長は開口一番、「今年は苦しい」と述べ、その要因として挙げたのは「得点力が少し下がっていること」。失点11はなでしこリーグ1部の10チーム中、最少の数字だが、得点は21。複数得点した試合は14試合中、半分にも満たない6試合に留まる。

「タレントをみたとき、もっと面白いサッカーできるのではと思う。得点力も試合の派手さも、むちゃくちゃ少ない」と近藤も追及するのも当然だろう。チームには、FIFA 女子ワールドカップ フランス 2019のメンバーでもある、なでしこジャパン(日本女子代表)の岩渕真奈、中島依美、鮫島彩、杉田妃和、三宅史織が名を連ね、A代表経験のある増矢理花、京川舞、髙瀬愛実らも含め、陣容は豊富。それでも、チーム最多得点が増矢の6得点。上位陣では日テレの田中美南が17ゴール、浦和の菅澤優衣香が13ゴールと、なでしこジャパンにも選ばれている両チームのエースFWが得点を量産しているだけに、その数字を見ても、物足りなさは明白だ。

『カンピオーネ!レオネッサ!!』パーソナリティーの近藤岳登と、INAC神戸の安本卓史社長
サッカー談義に熱くなる『カンピオーネ!レオネッサ!!』パーソナリティーの近藤岳登(写真右)と、INAC神戸の安本卓史社長(写真:ラジオ関西)

 6日のなでしこジャパンとカナダ女子代表との国際親善試合では、岩渕が中島のクロスからゴールを決めるなど、3得点に絡む活躍を見せれば、中島と杉田はフル出場で勝利に貢献。鮫島はケガのため今回の参加を取りやめたが、GK武仲麗依が追加招集でベンチ入りし、貴重な経験を得た。その一方で、チームにとどまった選手たちは、男子高校生との非公開での練習試合を実施。普段の環境にはない、強度の高い相手との実践で、リーグ戦残り4試合、そして、11月から始まるもう1つのタイトルのかかる大会、皇后杯 JFA 第41回全日本女子サッカー選手権大会に向けて、チーム力をさらに高めるべく、研鑽を積んだ。

「日本代表として海外のチームと戦う選手と、日本でプレーしている選手とのレベルのギャップを埋めないといけない」という安本社長は、「選手たちは『男子と試合?』と最初は思っていたかもしれないが、関西ではINAC神戸より強い女子チームがない。強化のためには男子の力も借りないといけない」と強化の真意を語る。

サッカー談義に熱くなる『カンピオーネ!レオネッサ!!』パーソナリティーの近藤岳登(写真右)と、INAC神戸の安本卓史社長(写真:ラジオ関西)
サッカー談義に熱くなる『カンピオーネ!レオネッサ!!』パーソナリティーの近藤岳登(写真右)と、INAC神戸の安本卓史社長(写真:ラジオ関西)

 練習試合では京川が2ゴールを記録。また、「男子相手の試合でもまったく物おじしない」と、安本社長がこれからの注目選手に挙げたのは、アルビレックス新潟レディースから今季、INAC神戸に加入したMF八坂芽依。「(男子との試合でも)『楽しいですわ』と言っていたほど」と、そのメンタルを絶賛された28番は、「ケガもだいぶ完治して、この数試合、本当にスピードスターとしての活躍が目覚ましい。今まで新潟では仕事をしながら夜に練習をする生活を送っていたが、INAC神戸ではサッカーに集中できているし、『INAC神戸に来てよかった』といってくれている」(安本社長)。リーグ戦中断明けの第10節マイナビベガルタ仙台レディース戦からは全試合先発中の八坂には、今季開幕戦以来となるゴールを期待せずにはいられない。

後半戦の注目選手、八坂芽依(写真提供:INAC神戸レオネッサ)
後半戦の注目選手、八坂芽依(写真提供:INAC神戸レオネッサ)

「INAC神戸だからこそ、もっと派手なサッカーができると思う。ほかのチームはINAC神戸を倒すためのサッカーをしてくるが、INAC神戸は優勝し続けるチームを作らないと。派手さと、サポーターをどれだけわくわくさせるか。それが、INAC神戸が、『なでしこ』の価値を上げるためにやるべきこと」。自らもアタッカーとして、また、攻撃的サイドバックとして、J の舞台で活躍してきた近藤も熱く提言するなか、レオネッサが誇る攻撃陣には、さらなる奮起が今、求められている。「強く美しく、それがINAC神戸が本来、目指すもの」と力強く述べるのは、安本社長。その実力を示すためにも、14日の浦和L戦(茨城県立カシマサッカースタジアム)、20日の日テレ戦(味の素フィールド西が丘)をはじめとする残り4試合、レオネッサはアグレッシブに戦い抜き、「4戦全勝でいきたい」ものだ。

【次節予定】
2019プレナスなでしこリーグ1部 第15節
2019年10月14日(月)13:00キックオフ
INAC神戸レオネッサ vs 浦和レッドダイヤモンズレディース
会場:茨城県立カシマサッカースタジアム
※INAC神戸応援大使の磯佳奈江がスタジアムDJを担当!
※カシマでは初のなでしこリーグ戦開催となります!

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カンピオーネ!レオネッサ!! | ラジオ関西 | 2019/10/07/月 18:30-18:50

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