声優の五十嵐裕美と村川梨衣がパーソナリティーを務めたラジオ番組『ゆきんこ・りえんしょんのいちごまみれだよ~』(ラジオ関西)が2019年9月末で5年半(286回放送)の歴史に幕を閉じた。今回、最後となるラジオCDの特別編「ゆきんこ・りえしょんのいちごまみれだよ~ ラジオCD10カゴめ」が10月6日に発売。これを全力で聴いてみた。内容は出来事クイズとして番組の歴史を語る上で欠かせないエピソードをリスナーからクイズ形式で募集し、2人が答えていきつつ番組の歴史をひも解いていくというものだ。
出来事クイズの冒頭では、番組で生まれた用語「チャラ」について新プロデューサーに「チャラって何ですか?」と尋ねられたエピソードが出題された。最近の出来事とあって2人は即答。ちなみに「チャラ」とは、番組のオープニングが「チャラ♪チャラ♪チャララチャン♪」というメロディのBGMで始まるので、その音を合図にすぐさま行動する(ラジオCDなど番組商品を通販で購入する)ことを「チャラする」と呼ぶようになった説が有力だ(例:「チャラしてくださいね」「チャラ待機」など)。
その後も、放送が“跳ねた”エピソードが次々と披露されていく。『いちごまみれ』では多くのキャラクターが即興で出演しているが、今回も“でぶ裕美”や“りえしょんロボ”などおなじみのメンバーも登場。“でぶ裕美”は「スタッフに急に呼ばれて待機しといてって言われて…」と番組おなじみの声で登場。また、“りえしょんロボ”は第一声がクイズで出題されるなど、リスナーからの親しまれるキャラクターに成長しての登場。伝説的な第一声は聴いてからのお楽しみだが、多彩なキャラクターを生み出した番組の魅力満載の展開だった。
クイズの答えを過去の放送を聴きながら確認していく流れとなっており、なつかしいシーンも数多く登場。2人が「何度聴いても面白い」「こんなことあった!?」と笑い合う場面も。
ラジオ関西の声優・アニソン番組が集まる時間帯『アニたまどっとコム』で一時代を築いた笑い声の絶えないこの番組。初期の頃の2人のキャッチフレーズが、五十嵐は「私のこころは氷点下〇〇度、私のこころは誰にも溶かせない!(ここで村川の「よっ!でも人間の温かみ!」の合いの手が……)“ゆきんこ”こと五十嵐裕美です!」。そして、村川は「あなたのハートにリエ☆マジック~! “りえしょん”こと村川梨衣です!」。5年半の歴史を振り返って2人は「いろいろあったね~」としみじみコメント。まさに、人間の温かみに溢れるラジオ番組だった。
最後のラジオCD「ゆきんこ・りえしょんのいちごまみれだよ~ ラジオCD10カゴめ」は通販サイトのアニたまSHOP(https://anitama-shop.jp/?pid=145589211)で販売中だ。