サッカー・J1のヴィッセル神戸は、10月最初の試合となった5日の明治安田生命J1リーグ第28節、サンフレッチェ広島とのアウェイ戦で2-6と大敗。今季初の3連勝へ、3度目の挑戦も実らなかった。順位は9位(勝点35)を維持したとはいえ、16位のサガン鳥栖(勝点31)との勝点差はわずか4。川崎フロンターレに公式戦2連勝するなど、9月の3連勝の勢いをいかしたかったクリムゾンレッドだったが、J1残留争いから抜け出すことができず。リーグ戦残り6試合に向けて、課題が出た試合となった。
J1第28節広島戦を「ウイークリーマッチレポート」として取り上げたのは、7日放送のヴィッセル神戸応援番組『GOGO!ヴィッセル神戸』(ラジオ関西)。「試合が始まる前は『これはいけるぞ!』『今季初の3連勝、間違いないかな』と思われたが、試合が始まると、入りでちょっとバタバタしてしまったようだった」と振り返ったのは、番組パーソナリティーの林哲也。2015年以来勝利がないエディオンスタジアム広島での一戦では、試合後に、アンドレス・イニエスタや古橋亨梧らが話していたように、「試合の入り方が悪かった」ことで、後手に回ってしまう。
立ち上がり30秒で、広島のストロングポイントである左サイドからの攻めを許してピンチを招くと、5分という早い時間で、左サイドからのアタックに対応できず先手を奪われる。バタバタして、修正できないままの失点はもったいなかった。19分にはダビド・ビジャのパスを受けた古橋亨梧のゴールで一時は同点に追い付くも、39分にも失点と、試合を立て直すことができない。この試合ではセンターバック陣が広島の巧みな攻撃でサイドにつり出され、3人の間隔を広げさせられてしまう。そこで中央にできたスペースにうまく入り込まれて、相手の攻勢を許してしまった。
1-2で迎えた後半、65分に相手の決定機をファウルで止めた大﨑玲央が一発退場となり、数的不利の戦いを強いられると、直後に直接フリーキックを決められた、神戸。苦しい戦いのなかでも、イニエスタのパスを受けた田中順也のシュートで再び1点差に詰め寄ったが、終盤には立て続けに3失点して力尽き、今季最多失点で苦杯をなめた。広島戦は、今季ホームでも2-4と敗れており、相性の悪さも露呈した。
チームの攻撃を司るイニエスタやセルジ・サンペールのところも抑え込まれ、守備でも翻弄されるなど、攻守に持ち味を出し切れなかった、広島戦。それでも、悪い部分だけではなかった。古橋の追撃ゴール、飯倉大樹のPKストップが前半にあり、後半も、途中出場ながらゴールに向かう姿勢をひしひしと感じる田中が得点。そのように、流れを呼び込むチャンスは何度かあった。ただ、勝利していたときと違い、攻勢は連鎖できず。いい時間帯がこれまでよりも明らかに短かった。
番組パーソナリティーの”みやはる”こと宮川陽香は、「大量失点での敗退は本当に悔しいが、課題点を改めて見つめ直せるいい機会であり、次のFC東京戦まで2週間あるので、うまく調整して、2位の強敵にもホームで勝ってほしい」とチームにエールをおくっていた。
また、同じくパーソナリティーの林哲也がみた「はやっちチェック」としては、“選手間の気持ちのわずかの違い”をポイントにあげた。「1人退場して、守備側は『これ以上失点したくない、無理できない』となるも、攻撃側は『(得点を)取りにいきたい、前にいきたい』となってしまい、全員の気持ちが今回はちょっと一致しなかったのではないか。退場者が出て厳しい試合になったとはいえ、そのなかでどうするか、(チームのベクトルを一致させる)難しさも感じさせられた」と思いを語り、攻守の連動性の大切さを実感したようだ。
J1リーグ戦は、インターナショナルマッチウイークということもあって、1週間お休み。次節は19日(土)、ノエビアスタジアム神戸でのFC東京戦。リフレッシュして臨めるホームゲームで、クリムゾンレッドは戦いを整理して9月の快進撃を取り戻したいところだ。
●DFトーマス・フェルマーレンが「UEFA EURO2020予選」ベルギー代表に
4日にベルギーサッカー協会(RBFA)より発表された「UEFA EURO2020予選」ベルギー代表メンバーに、DFトーマス・フェルマーレン(33)が選出された。ベルギー代表は10日にホームでサンマリノ代表と、13日にアウェイでカザフスタン代表と対戦する。

