天皇杯準々決勝、神戸のイニエスタはベンチ外、ビジャとポドルスキはベンチスタート | ラジトピ ラジオ関西トピックス

天皇杯準々決勝、神戸のイニエスタはベンチ外、ビジャとポドルスキはベンチスタート

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 サッカー・J1のヴィッセル神戸は、23日、天皇杯第99回全日本サッカー選手権大会の準々決勝で、同じJ1の大分トリニータと、ノエビアスタジアム神戸で対戦する(午後7時3分キックオフ予定)。試合前にメンバーが発表され、神戸のアンドレス・イニエスタはメンバーから外れた。また、ダビド・ビジャとルーカス・ポドルスキはベンチスタートとなった。

 中断明けの8月から、公式戦では6勝2分け1敗と好調だったが、10月に入って、J1の上位クラブであるサンフレッチェ広島に2-6、FC東京に1-3と、2戦連続複数失点で敗北。沈滞ムードが漂う、神戸。しかし、悲願の初タイトル獲得のためには、今季唯一残された頂点に昇り詰めるチャンスを逃すわけはいかない。今回も地元で戦えるこのカップ戦で、2大会ぶりとなるベスト4入りを狙う。

 直近の試合となったFC東京戦では、出場停止の大﨑玲央だけではなく、イニエスタや西大伍、トーマス・フェルマーレンがメンバー外となるなど、先発陣に大きな変化があったといえ、「前半であれだけ失点を重ねるのは自分たちの問題。試合の入りで同じ失敗をしている」と悔やむのは、酒井高徳。序盤の失点で後手に回るなど、広島戦の課題を克服できなかった。一発勝負の舞台ではなおさら、1点の重みが増すだけに、三たび、同じ過ちを繰り返すことはできない。「試合への入りというところで、しっかりアグレッシブにボールを取りにいくのは、チームとしてもう1回見つめ直したほうがいいと思うところ」(酒井)と、選手たちの自覚もあるだけに、神戸にとって開始15分、そして、前半の戦いが鍵を握ることは間違いない。

 J3時代から指揮をとり、今季で4シーズン目となる片野坂知宏監督率いる大分は、J1復帰初年度の今季、リーグ戦で7位につける強敵。自陣に相手をひきつけながら、しっかりと着実にボールをつなぎつつ、「疑似カウンター」といわれるような速攻でゴールを奪うのを持ち味の1つとする。その大分とは、今季、ここまで3度対戦し、1勝1分け1敗の五分。Jリーグルヴァンカップではホームでウェリントンと田中順也のゴールで2-0と勝利するも、アウェイでは後半の2失点で1-2と逆転負け。また、J1第16節ではホームで、終了間際に元神戸の小林成豪にゴールを献上し、土壇場で2-2の引き分けに持ち込まれている。ただし、リーグ戦の2得点は、いずれも高い位置で相手にプレスをかけたところからのショートカウンターが効果を発揮。今回も、要所での『ハイプレス』が大きな攻め手の1つになるはずだ。出足の鋭い古橋亨梧、山口蛍らの動き出しは、チームの肝となるかもしれない。

 また、FC東京戦では、ポドルスキが実に約5か月ぶりとなるリーグ戦復帰を果たし、30分間の出場で存在感を発揮。天皇杯ラウンド16の川崎フロンターレ戦のときに比べても、コンディションが上がっていることは明らかで、クリムゾンレッドのナンバー10の復調はうれしい話題だ。強力な一発を持つレフティが必要な場面は、絶対にやってくるだけに、“ポルディ”の起用法にも注目したい。さらに、9月に負傷離脱していた前大分のFW藤本憲明も、FC東京戦で約1か月ぶりに実践の場に戻ってくることができた。大分のことを知り尽くすマルチストライカーの存在も心強い。ベンチスタートとなっているが、クリムゾンレッドのリーサルウェポンとしての期待もかかる。

 舞台は、神戸にとっての聖地・ノエスタ。ここでこれ以上、ぶざまな姿を見せるわけにはいかない。12月21日の準決勝、そして、来年2020年1月1日に新しい国立競技場で行われる決勝に進むためにも、今季のなかでも極めて重要度の高い試合で、クリムゾンレッドがいざ、勝負に出る。

天皇杯第99回全日本サッカー選手権大会
準々決勝 ヴィッセル神戸 vs 大分トリニータ メンバー
2019年10月23日 19:03 KickOff ノエビアスタジアム神戸

ヴィッセル神戸
GK 18 飯倉大樹/DF 33 ダンクレー、25 大﨑玲央、4 トーマス・フェルマーレン/MF 34 藤谷壮、5 山口蛍(C)、6 セルジ・サンペール、24 酒井高徳/FW 13 小川慶治朗、21 田中順也、16 古橋亨梧
SUB. GK 1 前川黛也/DF 3 渡部博文/MF 27 郷家友太、35 安井拓也/FW 7 ダビド・ビジャ、9 藤本憲明、10 ルーカス・ポドルスキ

大分トリニータ
GK 1 高木駿/DF 3 三竿雄斗、5 鈴木義宜(C)、29 岩田智輝/MF 4 島川俊郎、7 松本怜、19 星雄次、40 長谷川雄志/FW 9 後藤優介、14 小塚和季、45 オナイウ阿道
SUB. GK 22 ムン・キョンゴン/DF 39 庄司朋乃也/MF 23 高山薫、25 小林成豪、44 MF ティティパン/FW 18 伊佐耕平、27 三平和司

試合会場のノエビアスタジアム神戸
試合会場のノエビアスタジアム神戸(写真:ラジオ関西)
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