神戸のワクワクロックンロールバンド、ワタナベフラワーのクマガイタツロウが、過去に欽ちゃん(萩本欽一)が冠のテレビ番組にレギュラー出演し、共演していたことを自身のラジオ番組で明かした。
その番組は、三重テレビ放送で2011年からおよそ1年半にわたって放送されていた『欽ちゃんのニッポン元気化計画』で、萩本欽一の夢である「地方からテレビで日本を元気にする」をスローガンに、レポーターが日本各地の街を散策し、いろいろな人との出会いから元気を発見する番組だ。
そこに、クマガイタツロウと、ベースのムサがレポーターとして出演していた。
「欽ちゃんからは、『”食べておいしい!”って言うな、そんなもんは誰でも言えるからダメ、おいしい以外の言葉を言いなさい』って言われてました」と萩本から食レポについて指導されていたことを明かした。
しかし、続けてこんなエピソードも披露した。「お菓子屋さんの人がお饅頭を持ってきて『欽ちゃん食べてください~』って言っていたんですが、欽ちゃんは『俺、いらねえよ』って食べるの嫌がるんですよ。それで、『お前ら食べろ!』って言われるんですけど、『おいしい』と言ったらダメなので、『ん~500円ですね』って言ったんですよ。定価300円のお饅頭だったけど、500円の価値があるという意味で。それでも、そのおばちゃんがどうしても『欽ちゃん食べて欲しい~』っていうものだから、仕方なく欽ちゃんが食べたんです。僕らも欽ちゃんがなんて言うかなーと注目していたら……。『うん、うめーな』って(笑)。『言うんかーい!』って思いましたけどね」
その日の自身のラジオ番組のメッセージテーマは、「こんな人からサインもらいました」だったが、クマガイは、「共演者だったからやっぱりもらいにくかった」と、結局、萩本からサインはもらっていないそうだ。