神戸のワクワクロックンロールバンド「ワタナベフラワー」のクマガイタツロウは、自身のラジオ番組で、憧れだったX JAPANの Toshl(龍玄とし)との緊張と喜びの1日を語った。
現在、龍玄としは、大阪グランフロントで「マスカレイド・展」という個展を開催している。龍玄とし自身が書いた楽曲のイメージを絵にするという個展だ。クマガイタツロウと宮根誠司が共作し、龍玄としが歌った「継ぎ目」という曲の絵も展示されているが、自分以外が書いた曲としては唯一の展示だという。
「としさんの個展で、『継ぎ目』の絵が展示されているんで、宮根さんと一緒に、としさんを訪ねて会場に行ったんですよ」
クマガイタツロウは、知っていたが、個展に来ていた一般客は、龍玄としが会場に来ていることは知らなかったという。
「サプライズで個展の会場に、としさんが出てきて、一般の方は、『ええ~~っ!!』ってなっていたんですけど、すごいんですよ、存在感が。『うわー! としだー!』ってなっていても、5メートルくらいからは誰も近づかないんですよ。きれいに半円になっているんです。きっと近づいてはいけない『何か』があるんでしょうね」
会場では、龍玄としが、クマガイタツロウ、宮根誠司と一緒に周りながら絵の説明をした。
「としさんは、僕らだけに聞こえるくらいの小さい声で話していたんですけど、でも、一般の皆さんが、ついてくるんですよ。そこで、サービス精神旺盛なとしさんは一般の方にも『聞き耳立ててんじゃないよ(笑)』ってちゃんと絡んであげたり、やさしい人なんですホントに」
クマガイにとって、Toshl(龍玄とし)は、憧れの存在だった。東京へ初めて行ったのは、X JAPANのライブを見るためだったという。
「東京ドームで見た、あの時のとしさんが今、数十センチの所にいるわけじゃないですか。曲作ったら、歌ってくれて、絵にしてくれて、それだけでも涙々だったんですけど、終わってから一緒にご飯、行くことになって……」