――神谷さん、古川さんともに長年、第一線で活躍されてきたわけですが、お二人の個性についてはどう感じておられますか。
同じ声優でも、神谷さんと古川さんで役へのアプローチがちょっと違うんですよね。神谷さんは、役を自分に持ってくるタイプ。キン肉マン、ケンシロウ(『北斗の拳』)、冴羽獠(『シティハンター』)。どれも当然違う声だけど、やっぱり神谷さんの声。一方で古川さんは、役に寄り添うというか、自分かその役に近づいていく感じ。どっちがいい悪いではなくて、この二人の違う個性が並び立って、パズルのピースのようにはまったことで、本当に見ごたえがある作品に仕上がったと思います。
――そんなお二人と共演したことについては
これ以上の幸せはないね。ナレーター、アナウンサー冥利につきる仕事でした。
――岩崎さんが出演されている『青春ラジメニア』では、毎週『シーチキンチキン』のラジオCMとして、あの動画の音声部分がそのまま流れています。神谷さんと古川さんが闘うといえば、『北斗の拳』のケンシロウとシンも思い浮かびますが、耳だけであの動画を聞くと『うる星やつら』の諸星あたると面堂終太郎が女の子を巡って争っているようにも聞こえました。
リスナーからもその指摘は多かったね。古川さんが演じたまぐろの声色については「シンというよりは、大人になったあたるかな」って。そうやってみなさんが想像を膨らませられるのも、この動画の面白いところで、楽しんでもらえれば。
そんなシーチキンチキンの動画で共演した、神谷明さん、古川登志夫さんが、ついに11月16日の『青春ラジメニア』に登場する。今回の収録での裏話はもちろん、これまでのふたりのキャリアや交友関係に迫る予定。放送はラジオ関西(AM558KHz、FM91.1MHz)で16日午後8時から。