宝塚歌劇団宙組の和希そらが、11月25日に放送されたラジオ番組『ビバ!タカラジェンヌ』(ラジオ関西)で、11月15日に宝塚大劇場で開幕した宙組公演『El Japón(エル ハポン) -イスパニアのサムライ-』、『アクアヴィーテ(aquavitae)!!~生命の水~』について、役作りの様子や舞台の見どころなどを語った。
今回、長年の恨みや怒りを抱えながら生きる藤九郎役を演じる、和希。舞台上では終始難しい顔をしており、「最後にちょっと笑うかな」くらい。いつもの明るい彼女からは真逆のイメージだが、「皆さんが思っている私のイメージを良い意味で壊していくような、陰のある役をやってみたかった」と話し、葛藤や喪失感を抱える難しい役に、前向きに取り組んでいる姿勢をのぞかせた。
真実の話を聞く回想シーンでは、「姉の姿が焼けていく演出を見ていたら涙が出て来る」というエピソードも紹介し、「(主役の)治道の心情にも影響を与えていく役だと思うので、そういう人物になれるよう日々深めていきたい」と、これから続く公演への意気込みを語った。
番組パーソナリティーの小山乃里子から「大活躍だね」と言われたショーでは、男役だけでなく、女役から動物まで、様々なキャラクターに挑戦。約5年ぶりという“ダルマ姿”を披露している中詰を、「やるとわかって必死に脚をメンテナンスした」との裏話とともに、注目してほしい場面として紹介した。
宙組公演は、12月15日まで宝塚大劇場で上演中。