11月25日から28日まで、神戸市役所の1号館1階南側ロビーで、「インド憲法の成立」に関する写真展(主催:在大阪・神戸インド総領事館)が開催された。これはサンジェイ・クマール・ヴァルマ駐日インド大使が神戸市に来神したことに合わせて行われたもの。
1949年11月26日に憲法制定議会でインド憲法が採択されたことを踏まえ、インドでは毎月11月26日を「憲法記念日」と定められており、今年で憲法制定70周年の節目を迎えている。写真展では、憲法の成立過程や、成立に尽力した指導者などを紹介。開催のテープカットセレモニーでは、ヴァルマ大使や久元喜造神戸市長らが出席した。
また、ヴァルマ大使は、27日に神戸市役所内の神戸市会本会議場で、神戸市議会議員が見守るなか、「これからの日本とインドの二国間関係、神戸市とアーメダバード市」をテーマに基調講演を行った。ヴァルマ大使は日本とインドの補完性を強調し、特に医療や教育において、「日本の持つハードウェアとインドの持つソフトウェアを連携させることができれば、世界で通用するプラットフォームができる」と話した。またその他の分野においても、日本から学ぶことが多く、人材の交流を進めたいとも述べた。
インドとの経済交流を推進している神戸市は、インド・グジャラート州の最大都市であるアーメダバード市と、今年6月27日に経済交流促進に関する意思確認書を締結。G20大阪サミットで来日、来神したインドのナレンドラ・モディ首相と、兵庫県の井戸敏三知事が立ち会いのもと、パートナーシップの意向確認を行い、久元市長とヴァルマ大使が署名している。
また、神戸に約1500人在住する在日インド人との交流をはじめ、日本とインドの友好を促進し、親善を図ることを目的に、2015年11月27日に結成された日印友好神戸市会議員連盟は、超党派の44人が会員に名を連ねている。文化はもちろん、政治、経済の分野も含めて、神戸市とインドの交流が加速している。