「吉本興業闇営業問題」、「沢尻エリカ麻薬取締法違反」、「桜を見る会」などに関する最近の報道の在り方について、落語家の桂春蝶は「違和感を覚えた」と、自身のラジオ番組で吠えた。
2日に発表された「2019ユーキャン新語・流行語大賞」では、トップ10入りした「闇営業」について、受賞者が写真週刊誌の編集部となったが、「そもそも、闇営業問題のニュースソースは、この原因となった反社会勢力からの売り込みだったとの噂がある。その噂がもし本当だとするならば、出版社は反社会勢力に金を渡して情報を得て、雑誌を売って儲けていることになる。それは許されるのか、そんなことをしている雑誌に、このような賞を与えるのはいかがなものか……。マスコミの在り方に疑問を感じた」と春蝶は話す。
また「沢尻エリカ麻薬取締法違反」関連のニュースでは、沢尻被告に対し、「僕は、彼女は天性の才能を持った女優さんだとは思っているので。これはもうほとんど中毒症状という病だから、早く治して、それを乗り越えて、復帰してもらいたいなとは思っている」という春蝶だが、その報道の状況に見える矛盾に言及する。
「ある局のアナウンサーが『沢尻エリカ被告の復帰を待つ声もありますが、私たちはよく芸能界は甘いのではないのか、というご意見をいただきます。薬物に手を染めた人間の復帰など許して良いのか? それはごもっともなご意見だと思います』と熱く語っておられた。ただ、私はね、テレビなんていうのは、所詮『視聴率の奴隷』やと思っているんです。視聴率というものを上げなければならないという目標しか持っていない。でも、それは当たり前。スポンサーからお金をもらっているわけで、スポンサーは拡散を求めているわけですから……。ではなぜ、沢尻エリカの仮釈放報道に100台以上の取材カメラが集まっているのか。それはものすごく数字が取れるものだからでしょう?! テレビも新聞も『沢尻許さへん!』と言うときながら、沢尻で飯食うてんねやんか!」
さらに「桜を見る会」関連の報道に関しては、「この件で、ジャパンライフに対してかなりの追及をしている局も、新聞社も、実は、ジャパンライフにスポンサーをしてもらっていたところがかなりある。その事実には一切触れずに、自分のことは棚に上げている」と指摘した。
その話を受け、ラジオ番組でともにパーソナリティーを務めるケーちゃんが「攻撃的なコメンテーター頼みで、今話題になっていることに切り込んで危険なゾーンまで喋って視聴率を稼ぐみたいな情報番組のやり方も、どうなんかなってすごい思いますね」といえば、春蝶は冷静にツッコミを入れた。
「……え、この番組もそうなんちゃうん?(笑)」