日本プロバスケットボールリーグ・Bリーグ2部(B2)は11日、第13節の9試合が行われ、中地区2位の西宮ストークスは同5位のアースフレンズ東京Zに62-63で敗れた。今季初の連敗を喫した西宮は、これで24試合を終えて16勝8敗、順位は中地区2位のままとなった。以下は、試合後の両チームのヘッドコーチ、および、西宮ストークスの選手コメント。
マティアス・フィッシャー ヘッドコーチ(西宮ストークス)
非常に興味深いゲームとなりました。ディフェンス面では非常にいいゲームだったと思います。ディフェンス面ではコントロールできていた試合かと思いますが、オフェンス面でレイアップ(シュート)だったり、ゴール下でのシュートだったり、フリースローだったり、そういったイージーなポイントを自分たちがミスしてしまいました。それが、試合に勝つために必要なポイントだったので、それ(シュートミス)が非常に痛いゲームとなってしまいました。もちろん、勝てるチャンスがあったゲームかと思いますが、この2週間、9日間で5試合という非常にタフなスケジュールのなか、先週も群馬という長い移動時間がかかるところで試合をして、そこから帰ってきてということも経験しました。また、今週末は埼玉という、移動時間のかかるところでの試合もあり、すべての試合に集中しきるということは、選手にとって難しい状況なのかなと思います。
――前回、アウェイでの対戦(10月16日の第5節、68-72で敗戦)と同じような展開になったが、この試合内容はある程度想定していたのか。
もちろんこういった試合になるということは想定していました。ただ、自分たちの選手のなかにケガをしている選手がいたり、100パーセントの状態でプレーできる選手が数少ないなか、そのうえ、今日の試合では劉(瑾)選手が外れて、(ドゥレイロン)バーンズ選手が戻ってきました。また新しいことが自分たちのなかで始まっているので、もう一度自分たちのリズムをつかまなきゃいけないと思います。
――第2クオーターには土屋アリスター時生選手、第3クオーターには内藤健太選手といった、若い力がチームにいい流れをもたらしていたが、彼らの活躍への評価について。
2人の活躍にはすごく満足しています。トキオは相手の10番に対していいプレーを見せてくれましたし、内藤もいくつかのシュートを決めて非常にいいプレーが見られました。それは非常にうれしいことです。
内藤健太選手(西宮ストークス)
正直、この接戦を落としたのはすごく悔しい。今日からバーンズ選手も帰ってきて、チームとしてまた「まとまっていこう」というときに負けてしまったのは、今はすごい悔しいという気持ちだけです。
――前回、アウェイでの対戦(10月16日の第5節、68-72で敗戦)と同じようなタフな展開になったが。
前回アースフレンズ(東京Z)さんに負けていて、(今回の対戦に向けての)ビデオミーティングとかでもタフな戦いになるというのは予想していましたが、思っていた以上に自分たちもタフな戦いになってしまいました。道原(紀晃)選手もケガをしてしまったり、アクシデントも重なったりしたので……。それでも、最後、1点差というのは、しっかり戦えた部分もあったので。ただし、フリースローであったり、細かい部分で負けてしまったと思うので、そういった部分は修正していきたい。
――土屋選手とともに、若い力でチームにいい流れを呼び込んでいたと思われるが
僕たちはほかのチームと比べても人数も少し少ないですし、ケガ人も出てしまっている状態で、普段試合に出ている人というのは、本当に疲労もたまってきていると思うので、若手の僕らがこういうふうにエナジーを出して、いい流れを持ってこられたらいいなと思って、普段の練習からもやっています。若手でコミュニケーションをとって、もっと練習からアグレッシブにやっていこうという話しもしているので、今日はそれがうまく試合に出てよかったと思います。
――今季、チームにとっては初の連敗となってしまいました。次戦の重要性が増すと思われるが、次戦への意気込みについて。
初の連敗ということで、みんなもすごい落ち込んでいるとは思いますが、今週は、今日(11日に)試合があって、またすぐ(週末に)試合があるので。同地区の越谷(アルファーズ)との試合で、絶対に負けられないので、今日できなかった部分をしっかり修正して、次の週末は2連勝できるように頑張りたいと思います。
東頭俊典ヘッドコーチ(アースフレンズ東京Z)
西宮さんは、バーンズ選手がしばらくコンディション不良で出ていないなか、それでも勝ち星をしっかり勝ち取っていたチームなので、すごく苦しい試合になると思っていました。バーンズ選手も復帰して、相手は万全のなかで来ていて、ウチもちょっとケガ人がこんでいたが、先々週は仙台(89ERS)にもしっかり勝っているので、もう1回自分たちのバスケットをやろうということで、最後までウチらしいディフェンスをしっかりやり切ってくれたところに尽きると思います。
――西宮対策について。
西宮さんは非常にシュート力があるということで、アシストがすごくいいので、ピックアンドロールをどうやって止めるかというところ。お互い、ディフェンスを頑張って、ピックアンドロールを使うみたいな、似たようなスタイルのチームなので、そこでどっちが強度を高く、どっちが正確にプレーできるか(が勝負のポイントだった)。本当に互角だったが、最後は、こっちに、今日は傾いたかなと思います。
――シュートの多くは、ショットブロックが一桁になってからが多かったが、これは狙っていたのか?
西宮さんがしっかりディフェンスをしていたということもありますし、いまは1回じゃ崩せないという話しもしているので、そのなかで選手たちが切れずにゴールを目指したというところ。最後のほうで、カエル・ケーシー選手が何回かターンオーバーしたが、それは逆に一発で処理しようとして、そのときは自分たちのやりたいことができなかった。最後しっかりやりきってくれたのがすべてだと思います。
――60点台のゲームは想定内?
じゃないと、今のうちの得点力では勝てないので。前半78パーセント、2ポイント(シュート)を(西宮に)決められていたのが、試合が終わったときに44パーセントまで落とせたので。後半しっかりと、前半やられたところを修正して、選手たちが試合中にディフェンスがうまくなったことをすごく評価したいと思います。