宝塚歌劇団・元星組娘役の桐生のぼるが、12月16日に放送されたラジオ番組『ビバ!タカラジェンヌ』(ラジオ関西)で、退団後手掛けている事業について語った。
現在、株式会社PETIPA(プチパ)の代表として、保育者向けにダンスや歌、演劇の研修事業を行っている桐生。来年(2020年)で15周年を迎えるそうだが、始めたきっかけについて、「自分の子どもが通っていた園の先生に、ダンスやお遊戯に行き詰まっているから教えてほしいと相談され、やってみようと思った」と紹介。これまでに全国8~9会場で開催し、参加者は延べ1万5000人以上にのぼることを明かした。
研修は実技のみで、園児ができるように先生が覚えて帰る。「コンサートのよう」と表現する形の研修を行っていることについて、「先生たちが元気になれて、楽しく仕事ができるように、先生が元気じゃないと子どもたちも元気じゃなくなるから」と理由を述べ、「先生たちの仕事は本当に過酷。行事が次々にあり、運動会や発表会となると、脚本作りから配役、振付、指導、衣装、大道具・小道具をすべて担任の先生が行わなくてはならない。その負担を少しでも軽くするために、舞台のプロである私たちが土台を作って渡している」と事業にかける思いを熱く語った。
研修の最後には、自から歌やダンスを参加者にプレゼントしていると言い、「それを見て、頑張ろうと思うと言ってくれることが何よりうれしい」と、最後は元タカラジェンヌらしさをのぞかせた。