【ヴィッセル神戸 天皇杯準決勝プレビュー】「因縁の相手」清水と対戦 クリムゾンレッドが初のファイナル進出に挑む | ラジトピ ラジオ関西トピックス

【ヴィッセル神戸 天皇杯準決勝プレビュー】「因縁の相手」清水と対戦 クリムゾンレッドが初のファイナル進出に挑む

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 サッカーの日本一を決める天皇杯JFA第99回全日本サッカー選手権大会は21日、準決勝が行われる。クラブ悲願の初タイトル獲得を目指すヴィッセル神戸は清水エスパルスと対戦する。

ヴィッセル
ヴィッセル神戸は天皇杯準決勝でも2020シーズンユニフォームで試合を戦う(Photo by T.MAEDA)

 これまで、神戸の天皇杯の最高順位は、2000年度の第80回大会と、2017年度の第97回大会のベスト4。いずれも大阪・長居スタジアムで行った準決勝で、最初のファイナル挑戦では清水に0-1、2度目のチャレンジではセレッソ大阪に延長戦の末に1-3と敗れ、悔し涙を流した。

 ただ、今回の舞台となるのは、ホームスタジアムとしても使用している、ノエビアスタジアム神戸。「自分たちのホームグラウンド、ホームスタジアムを使えるということは、すごく大きな自分たちのアドバンテージ」とルーカス・ポドルスキもいうように、慣れ親しんだピッチで、クリムゾンレッドで埋め尽くされるスタンドからの声援を力に、「3度目の正直」で決勝進出を実現すべく、神戸は、カップウイナー経験のある清水に挑む。

 ただし、神戸にとって、清水という相手は、難敵の1つ。天皇杯で決勝への道を阻まれた過去があるだけでなく、これまでのJ1リーグでの対戦成績でも13勝5分け22敗と大きく負け越し。最近5試合に至っては、2分け3敗と白星がない。この引き分け2つについても、勝ち切れる試合を土壇場で追い付かれたもの。2018年11月24日のJ1第33節のアウェイ戦では、負傷者や退場者が出たこともあってアディショナルタイムが約19分かかったなか、90+14分にCKからGK六反勇治にヘディングシュートを決められて3-3と、まさかの同点に。今季のJ1第4節のホームゲームでは、ポドルスキのゴールで後半早々に先手を取りながら、終了間際の88分に鄭大世にゴールを許し、1-1。ちなみに最後の顔あわせとなったJ1第18節ではダビド・ビジャのダブルタッチでのスーパーゴールが生まれながら、ドウグラスの決勝点で1-2と敗れている。

 それでも、この鬼門を突破しなければ、元日決勝への道、そして、タイトル獲得にはつながらないことは明白。これまでのリベンジを、ここで果たしたい神戸。その大事な一戦に向けて、リーグ戦ラスト3試合で3連勝、8得点2失点と好調さが際立つが、「リーグ戦はだいぶ前の話。清水も残留が決まっているし、お互いゼロからの気持ちで試合にアプローチすることになる」と語るのは、神戸のトルステン・フィンク監督。「決勝への切符をかけた戦いで、お互いモチベーションも高いと思う。リーグの順位は関係なく、我々は清水を尊敬、リスペクトしているし、その相手を侮ってはいけない。万全の準備をして全力を出して勝ちに行きたい」と、チームは浮かれることなく、入念な準備を整え、この1試合での勝利に全力を傾けている。

 神戸と同じく、シーズン途中での監督交代やJ1残留争いを経験するなど、リーグ戦では苦しんだ清水だったが、最終節でサガン鳥栖に1-0と勝利し、12位で今季のJ1を終了。天皇杯では2回戦でJ3のAC長野パルセイロに1-0、3回戦でJ2のアビスパ福岡に1-0、ラウンド16でジュビロ磐田との静岡ダービーをPK戦の末に勝ち上がり、準々決勝ではサガン鳥栖に1-0と勝利。いずれも接戦ながら粘り強くベスト4へ駒を進めている。

試合前日に取材対応をする神戸のトルステン・フィンク監督(写真:ラジオ関西『GOGO!ヴィッセル神戸』)
試合前日に取材対応をする神戸のトルステン・フィンク監督(写真:ラジオ関西『GOGO!ヴィッセル神戸』)

 そのなかで警戒すべきは、J1得点ランキング3位(14得点)のドウグラスや、天皇杯鳥栖戦で決勝ゴールを決めたジュニオール・ドゥトラ、超攻撃的サイドバックのエウシーニョ、そして、実績抜群の鄭大世といった、外国籍選手たち。「カウンターサッカーが強く、ドウグラスという選手を起点としたセットプレーなどの攻撃もある」とフィンク監督もいうように、速攻とセットプレーでは、神戸も前回の対戦で失点を喫しているため、そこは要注意ポイントとなる。近年、清水に敗れた試合では、前半の30分以内にいずれも先手を奪われており、神戸としては前半の戦い方も大きなカギを握るだろう。

 リーグ戦ラスト3試合では、守備の安定が今季初の3連勝につながった神戸。「ここ3試合に関しては、失点しても、そのあとに立て続けに失点しなく、早い時間帯の失点も特になかったというところが一番要因としては大きいと思う」というのはGK飯倉大樹。そのいい流れは、2週間の公式戦のブランクがあったなかでも、しっかり継続したいところだ。

試合前日に取材対応をする神戸DFトーマス・フェルマーレン(写真:ラジオ関西『GOGO!ヴィッセル神戸』)
試合前日に取材対応をする神戸DFトーマス・フェルマーレン(写真:ラジオ関西『GOGO!ヴィッセル神戸』)

 さらに、前回の清水戦にはいなかったトーマス・フェルマーレンや酒井高徳といった、後半戦躍進の立役者も、この試合への気合いは十分。神戸では11月2日のJ1第30節ベガルタ仙台戦以来、約1か月半ぶりの出場が見込まれるフェルマーレンは、「自分がクラブに加入するときから、すでにこの(天皇杯の)タイトルがクラブにとってどれだけ重要なことかというのを聞いているし、クラブがどれくらい重要視しているかも感じている。こういった(一発勝負の)戦いでは、チームとして今までやってきたことをちゃんとやりぬくことが大事。チームとしていい流れのなかにあると思うし、何か特別なことをするのではなく、ゲーム以外のことに気を取られるのではなく、しっかり試合に集中して、チームとして今までとおり、やってきたことをやりぬくことに尽きる」と、自らの豊富な経験を踏まえながら、今大会への意気込みを語っていた。彼らの活躍からも目が離せない。

「勝てれば1月1日までこのメンバーでできるので、少しでもこのメンバーでやりたいし、それをみんなで表現できたらなと思う」と意気込みを示したのは、Jリーグ優秀選手賞にも輝いた、古橋亨梧。そして、「自分たちのサッカーをして、アグレッシブさを前面に押し出して戦えば、我々は勝利できる」というのは、J1最終節でハットトリックを決めた、好調のポドルスキ。神戸は新たなタイトルロードを切り開くためにも、地元のノエスタで、一致団結して、大一番を勝ちに行く。

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GOGO!ヴィッセル神戸 | ラジオ関西 | 2019/12/16/月 18:00-18:30

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