サッカー・J1のヴィッセル神戸は、31日、悲願の初タイトル獲得がかかる天皇杯JFA第99回全日本サッカー選手権大会の決勝(2020年1月1日)を前に、東京・国立競技場で練習を行った。冒頭15分が公開された練習では、神戸の選手たちが、新装されたスタジアムで、芝の感触などを確かめながらトレーニングを行う様子が見受けられた。練習後の囲み取材で、神戸のトルステン・フィンク監督は、「明日のメンバーに関しては見てのお楽しみ」としたうえで、「勝利をすることしか考えていない」と抱負を述べていた。以下は、前日練習後のフィンク監督のコメント。
トルステン・フィンク監督(ヴィッセル神戸)
今日、鹿島アントラーズは前日練習をこっち(国立競技場)でやっていないと聞いていますが、我々としては一度ここで練習をすることが大切でした。ピッチのコンディションであったり、硬さであったりを選手たちが事前に知りたいためです。我々は今朝こちらへ来て、いい雰囲気ですし、明日の試合(天皇杯決勝)が楽しみです。
――帯同している外国籍選手が登録人数より1人多いが?
決勝前日で何が起こるかわからないので1人多く連れてきました。もちろん1人は抜けないとダメです。ルールは替えられないので。誰が抜けるかはここでは言えないが、とても難しい決断を下すことになります。連れてきている6人の外国籍選手は、全員チームにとって大事な選手であり、クオリティのある選手。もちろん、選手たちも決勝の舞台に立ちたいという思いは強いと思いますが、ここは私の監督としての仕事なので、1人を外すことになります。
――ダビド・ビジャ選手のコンディションは上がってきているか?
今週は全メンバーが練習していたので問題を抱えている選手はいません。明日のメンバーに関しては見てのお楽しみとしか言えません。もちろん、ビジャ選手は過去にもチームに貢献してくれた選手ですけど、明日は1人の選手の活躍というよりは、チームとしての活躍、勝利をすることが大切なので、勝利をすることしか考えていません。