1日の天皇杯第99回JFA全日本サッカー選手権大会で初優勝を成し遂げ、クラブ創設25年目にして初タイトルを獲得した、サッカー・J1のヴィッセル神戸。その選手とスタッフが、2日、地元の神戸に凱旋し、神戸市中央区のメリケンパークで天皇杯の優勝報告会を行った。
鹿島アントラーズに2-0と勝利し、悲願の初優勝を達成した神戸。一夜明けたなか、報告会会場のメリケンパークには、3,000人のファン・サポーターが祝福しに駆け付けた。そのなかで、監督と選手があいさつを行い、まず、トルステン・フィンク監督が「こうしてタイトルを取れたことをすごくうれしく思う。目標を達成したことで、この先に素晴らしい未来が自分たちに待っていると信じている」とコメントした。
キャプテンのアンドレス・イニエスタは「今、この歴史を作る瞬間にみんなでいられることを喜んでいる。来年またこの場でもっと多くのタイトルを一緒に祝いましょう」と、チームのさらなる飛躍を誓っていた。
また、天皇杯決勝が現役最後の試合となったダビド・ビジャは「これはサポーターの皆さんにふさわしいタイトル」と感謝を述べ、「今日から僕はもうプロのサッカー選手ではないがヴィッセルをずっと応援していくし、神戸の街も訪れたい。来年タイトル獲得を祝うときには、ステージではなく、皆さんのほうに行って、皆さんと一緒に祝いたい」とコメントしてサポーターを沸かせていた。
そして、育成年代からのクラブ生え抜き選手である小川慶治朗は「今まで神戸に関わってくれた人たちに感謝したい」といえば、最後に、天皇杯決勝で殊勲のゴールを決めた藤本憲明が「ただいまー!」と明るい声で登場。「次のシーズンもスタジアムで神戸讃歌をサポーターの皆さんと歌いたい。そのためにも僕が得点を取ってACL(AFCチャンピオンズリーグ)も、Jリーグも、ルヴァンカップも、天皇杯も、取るぞー!」と強い意気込みを語り、優勝報告会は大いに盛り上がった。最後にはクラブの応援歌『神戸讃歌』をサポーターとともに歌った神戸の選手、スタッフは悲願の初タイトル獲得の喜びを神戸の街で分かち合っていた。