関西国際大学などを運営する学校法人濱名学院と、神戸山手大学などを運営する学校法人神戸山手学園が、今年4月に法人合併します。2019年12月27日、法人合併の認可申請が文部科学大臣から認められたことを受け、8日、井戸敏三兵庫県知事から両法人の理事長らに認可書が手渡されました。
新しい法人名は、「学校法人濱名山手学院」となり、認定こども園・幼稚園、中学・高校、専門学校、大学・大学院を置く総合学園として新たな一歩を踏み出します。
井戸知事から「素晴らしい大学に育て上げてください」とエールを送られると、濱名山手学院で理事長となる濱名篤氏(現、学校法人濱名学院理事長)は「学長や教員らと協力し、しっかりと責任を果たす」と応じました。
兵庫県では、18歳人口が急激に減少していることなどから、この10年間で3つの大学が廃校になっていて、山手学園が運営する神戸山手大学でも、長らく定員割れの状況が続いていました。
今回の合併では、現代社会学部のみの単科大学である神戸山手大学が関西国際大学へ学部を譲渡しますが、こうした形式での合併は全国で初めてです。
合併により、関西国際大学は、今年4月にあわせて6学部となり、学生数はおよそ3千人に。2021年には再び学部の改編が予定されています。また、今年の4月以降、大学のキャンパスは、「三木」、「尼崎」、「神戸山手」の3つになり、それぞれで特色を出し、多様な人材を育成します。
なお、2019年度までに神戸山手大学に入学した在校生は、合併により、関西国際大学の学生となり、2018(平成30)年度から学生の募集を停止している神戸山手短期大学(合併に伴い廃止)とともに、神戸山手大学はその名がなくなります。ただし、神戸山手女子中学校・高等学校の校名はそのまま残り、中高一貫の女子高という扱いも変わらないということです。(ラジオ関西ニュース)