兵庫県姫路市をホームとする、バレーボール女子のヴィクトリーナ姫路。創部4年目にして初のV1(Vリーグ1部)に臨んだなか、2019年10月から12月にかけて行われた2019-20シーズンのレギュラーラウンド・プレミアカンファレンスでは、3勝18敗で6チーム中最下位。V1の厳しさを痛感させられる結果となった。1月から始まるV・ファイナルステージでは、スターカンファレンスとプレミアカンファレンスの各5位と6位が集まる「チャレンジ4」(2020年1月11日~13日、山口・俵田翁記念体育館)で、姫路はV1残留をかけた決戦に挑む。
姫路は、日立リヴァーレ(プレミア5位)、PFUブルーキャッツ(スター5位)、KUROBEアクアフェアリーズ(スター6位)との1回戦総当たりのリーグ戦を行い、上位2チームに入れば、V1に残留できる。下位2チームになった場合でも、V2リーグの上位2チームとのV1・V2入替戦(V・チャレンジマッチ、2月に開催)で勝利すれば、来シーズンもV1で戦うことはできるが、姫路としては「チャレンジ4」の舞台で残留を確定させたい。
姫路の眞鍋政義オーナーは、2019年12月30日に放送されたヴィクトリーナ姫路応援番組『いいな117ヴィクトリーナ』(ラジオ関西)のなかで、「日本トップのV1リーグで戦ったが、力不足を感じた」と振り返ったうえで、今後への課題については「まずは失点を少なくすること。勢いをもって、結束力で(『チャレンジ4』の)3試合でベストを尽くしたい。我々にとって一番大事な試合になるので、V1リーグに残れるように精一杯頑張りたい」と気合いを込めて語っていた。
また、初参戦のV1レギュラーラウンドを振り返って、「昨シーズンのV2リーグと比べても、V1はいろいろなところでレベルが高く、私たちはそのなかでなかなか勝ち星を挙げられず、かなり厳しい戦いが続いた。それでも、しっかり前を向いて戦わないといけない状況のなか、選手たちは今ある力をその時々出しながら戦っていった」というのは、選手兼任コーチでもあるミドルブロッカーの高木理江。「リーグ戦を積み重ねて、レシーブ力は上がったと思う。そこは私たちがレベルアップしたところ」とチームがV1で成長している手応えも得たなか、「ファンの皆さんからたくさんの応援をいただいたのは、私たちの力になったが、(レギュラーラウンドでは)その期待に応えられず本当に悔しかった。最後の「チャレンジ4」で勝って、皆さんに笑顔でいい報告ができるように頑張りたい」と、ヴィクトリーナファンにV1残留を誓っていた。
今季ここまでの3勝のうち、2勝は日立戦(2019年11月3日、〇3-0)とKUROBE戦(2019年12月7日、〇3-0)から得ている、姫路。PFU戦でも拮抗した戦いを繰り広げただけに、対戦する3チームへの苦手意識も特になく、試合に臨めるだろう。幾多の実績を重ねてきた竹下佳江監督のもと、チームの大黒柱であるイブナ・マラや金杉由香らを軸に、レギュラーラウンドの鬱憤を晴らすようなヴィクトリーナの活躍を期待せずにはいられない。