有本恵子さん還暦に「ことしこそ取り戻す」拉致被害者家族の思い強く

 北朝鮮によって37年前、当時23歳で拉致された有本恵子さんが1月12日に還暦を迎え、神戸市長田区の自宅では家族がケーキや手料理を用意し、誕生日を祝いました。

有本恵子さん 60歳のバースデ―ケーキ
有本恵子さん 60歳をI祝うバースデ―ケーキ(写真・ラジオ関西)

 1983年に留学先のロンドンで拉致された恵子さんを救う活動は、これまで両親が30年続けてきましたが、父親の明弘さんは91歳、母親の嘉代子さんは94歳になり、嘉代子さんは数年前から体調を崩し入退院を繰り返しています。こうしたことから恵子さんの2人の姉が両親をサポートしています。

 家族は毎年、誕生日の夕食にケーキや手料理を用意して祝っています。この日は恵子さんの家族が準備した赤飯やハンバーグなどが食卓に並びました。

有本恵子さんの姉、尚子さんと父親・明弘さん
有本恵子さんの姉、尚子さんと父親・明弘さん(写真・ラジオ関西)

 明弘さんは日米首脳会談で来日したアメリカのトランプ大統領と去年(2019年)5月27日に面会して拉致問題の解決を求める手紙を送り、その後「全力を尽くす」という返事を受け取っています。

 明弘さんはラジオ関西の取材に対し「必ず取り戻せる。今年こそ。妻(嘉代子さん)も私と思いは同じ」と話しました。

 また姉の尚子さんは「還暦となった恵子の姿が想像できない。これまで拉致被害者の方々はみな、帰国時に痩せて老けこんでしまっていた。恵子は希望に満ちてロンドンへ留学したのに、絶望の淵に立たされたに違いない」と北朝鮮への憤りをあらわにしました。そして「私たちが早い時期から救う活動を始めただけに、これからは姉妹で力を合わせていきたい」と誓いました。

2019年6月、トランプ大統領から明弘さんに届いた書簡(写真・ラジオ関西)
2019年6月、トランプ大統領から明弘さんに届いた書簡(写真・ラジオ関西)

関連記事