神戸市在住の女子中学生で、日本人最年少のフォーミュラ・カー・ドライバ―、「Juju(ジュジュ)」こと、野田樹潤さんが、欧州デンマークで開かれる「F4 デニッシュ チャンピオンシップ(F4 Danish Championship)」に2020年から本格参戦する。元F1レーサーの父親譲りのセンスで、数々の戦歴を積み上げ、テクニックに磨きをかけてきた。普段は普通の女の子だが、レーシングスーツに身を包めばプロのレーシングドライバーに変身。ヘルメットの奥の目は最高峰F1を見据えている。
2006年2月生まれの13歳。元F1レーサーで、NODAレーシングアカデミー(岡山県)校長の父、英樹さんの影響で3歳からカートに乗り始めた。5歳でプロのレーシングドライバーになりたいと決意。様々なレースで最年少優勝記録を塗り替えてきた。
2017年からは時速260キロというF4の世界に入り、11歳で臨んだU17のデビュー戦で優勝。国内最終戦となった2019年11月9日の岡山国際サーキットの「スーパー耐久レース フォーミュラU17&シニア(FORMURA UNDER17&SENIOR)最終戦」では、F3マシンで出場、コースレコードをマークして堂々の優勝を果たした。
これから参戦するデンマークでの「F4 デニッシュ チャンピオンシップ」は、国際自動車連盟が定めた国際規格に基づくレース。これまで年齢制限で限られた条件でのレースを強いられてきたが、14歳になる今年は、現地の学校に通いながら、年間を通じてのレースが可能になる。
チームは、父の英樹さんを監督に、これまで日本でのレースを支えてきたエンジニアやメカニックが参加する。英樹さんは「環境が大きく変わり、年間を通じてのレースに、悔しくてつらいチャレンジが予想されるが、彼女の才能は疑う余地がない。しっかりサポートして勝利をつかみたい」とコメント。Jujuも「父との約束『負けても、負けても、あきらめない』を胸に、自分らしく走る」と闘志を燃やしている。
Jujuがパーソナリティーを務めるラジオ関西の『Jujuの数珠つなぎ』は毎週火曜日午後8時30分から。中学生らしい女子トークに交じって、レーサーJujuだけが知る爆音と高速の世界が語られる。【※番組は2020年3月で終了】