建築と人との関係をテーマにした特別展「建築と社会の年代記~竹中工務店400年の歩み-」(ラジオ関西など後援)が、神戸市中央区の神戸市立博物館で開幕。3月1日まで開催。

竹中工務店は昨年(2019年)、創立120周年を迎えた.創業家と建築との関わりは、織田信長の普請奉行を務めた工匠の時代にまでさかのぼり、約400年の歴史がある。
![横浜正金銀行神戸支店[現・神戸市立博物館]](https://jocr.jp/raditopi/wp-content/uploads/2020/01/%E7%AB%B9%E4%B8%AD%E5%B7%A5%E5%8B%99%E5%BA%97400%E5%B9%B4%E3%80%80%E6%A8%AA%E6%B5%9C%E6%AD%A3%E9%87%91%E9%8A%80%E8%A1%8C%EF%BC%88%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0%EF%BC%89-1024x734.jpg)
約500件の建築を、江戸時代の木造寺社から明治時代以降の洋館まで近代化の歩みに焦点を当てた「はじまりのかたち」、オフィスビル中心の「はたらくかたち」など、8つの「かたち」で展示。竹中工務店の”お家芸”ともいえるタワー建築は「夢を追うかたち」のコーナーで東京タワーの工事の様子を収めた動画も公開。


阪神・淡路大震災から25年経ち、建築の未来を考える「みんなのかたち」のコーナーでは、阪神・淡路大震災で全壊した神戸・三宮の神戸新聞会館とリニューアルされた新ミント神戸、倒壊した旧神戸居留地十五番館や異人館・風見鶏の館や萌黄の館などの復旧の取り組みにも触れ、建築と都市のあり方も考える。


神戸市立博物館 学芸担当課長・山本雅和さん
竹中工務店創業の地であると同時に神戸のあらゆる建物を紹介する「神戸のはじまりのかたち」のコーナーでは特に、神戸市立博物館、旧居留地十五番館、旧・神戸新聞会館(村野藤吾氏・設計)、ミント神戸、芦屋浜高層住宅など神戸・阪神間の建築史を担ってきた建造物を通して、阪神・淡路大震災から25年、神戸の街がどう変わっていくのか、私たちがこれから建物とどう関わっていくべきかを考える機会になれば。
特別展「建築と社会の年代記―竹中工務店400年の歩み―」
期間 2020年1月11日(土)~3月1日(日)
会場 神戸市立博物館(神戸市中央区京町24番地)
開館時間 10:00〜17:00(入館は閉館の30分前まで)
※毎週土曜日は21:00まで
休館日 月曜日
※ただし1月13 日(月・祝)および2月24日(月・休)は開館、1月14日(火)と2月25日(火)が休館
入場料 一般1,000円(800円)、大学生500円(400円)、高校生以下は無料