バレーボールのV1(Vリーグ1部)女子は、11日から13日にかけて、スターカンファレンスとプレミアカンファレンスの各5位と6位が集まるV・ファイナルステージ「チャレンジ4」が行われ、プレミア6位のヴィクトリーナ姫路は、3戦3敗の成績に終わった。この結果、姫路は2019-20シーズンのV1で12チーム中12位が確定。V1残留は2月に開催されるV1・V2入替戦(V・チャレンジマッチ)に持ち越しとなった。
V1初挑戦中で、レギュラーシーズンでは苦戦を強いられ、V・ファイナルステージで下位リーグでのV1残留争いをすることになった、姫路。「チャレンジ4」最初の試合となった11日は、スター5位のPFUブルーキャッツとフルセットにわたる死闘を演じたが、第5セットを12-15で落とし、セットカウント2-3で敗戦。初戦を飾ることができず、これが後々に響くことになる。続く12日、プレミア5位の日立リヴァーレにセットカウント1-3と落としてしまい、崖っぷちの状況に追い込まれる。
それでも、13日第1試合で日立が「チャレンジ4」3連勝を達成してV1残留を決め、それまで姫路が2敗(ポイント1)も、PFUが1勝2敗(ポイント4)、プレミア6位のKUROBEアクアフェアリーズが1勝1敗(ポイント2)となったことで、姫路が最終戦となるKUROBE戦にセットカウント3-1以上で勝てば、V1に残留できる状況にもなっていた。
そこで迎えた、13日の第2試合、「チャレンジ4」最終戦となった、姫路とKUROBEとの一戦。会場の山口・俵田翁記念体育館には、姫路の応援団も多数駆け付け、熱い声援でサポート。そのなかで、試合は序盤からどちらもゆずらない接戦に。姫路のイブナ・マラ、KUROBEのリー・シモーンといった互いのエースを軸に攻め合い、第1セットはKUROBE(25-18)、第2セットは姫路(25-19)と、それぞれ1セットずつを奪い合う。
そして、両チームにとってV1残留のポイントとなった第3セット。特に、姫路としてはこのセットは絶対に落とすことはできないなか、KUROBEに先行を許す展開も、姫路は必死に食らいつき、最初に相手にセットポイントを許しながら、イブナの強烈バックアタックで24-24のデュースに持ち込む。そこから貞包里穂のスパイクで2度セットポイントの機会を得た姫路だったが、最後にあと一歩決め切れず。逆にKUROBEに決められ、27-29に。この時点で姫路が入替戦に回ることが確定してしまった。結局、姫路はこの一戦をセットカウント1-3と落とし、「チャレンジ4」での勝利はかなわなかった。一方のKUROBEはV1残留を土壇場で勝ち取り、PFUが「チャレンジ4」の3位となって姫路とともに入替戦へ進むことになった。
試合直後、姫路の竹下佳江監督は、同日放送のヴィクトリーナ姫路応援番組『いいな117ヴィクトリーナ』(ラジオ関西)にコメントを寄せ、「(「チャレンジ4」の)3日間、たくさんのご声援をありがとうございました。残念ながら入替戦に回ることになり、悔しい思いでいっぱいです。厳しいリーグになることはわかっていましたが、現状をしっかり受け止め、2月の試合に向かいたい。期間が少し空くので、チームのいい部分が発揮できるよう、修正できるところは修正し、勝ちにこだわり、必ず残留できるよう頑張ります。3日間、本当にありがとうございました」と、入替戦でのV1残留達成へ前を向いていた。
なお、V1・V2入替戦は2月22日と23日、静岡県浜松市のサーラグリーンアリーナ(浜北総合体育館)で行われる。V1・12位の姫路は、V2リーグ戦1位チームと両日にわたって対戦し、2試合合計の成績で雌雄を決することに。トップカテゴリーで戦い続けるためにも、V1残留への最後の切符を、この「V・チャレンジマッチ」で是が非でもつかみ取りたいものだ。