お湯を沸かす給湯機器メーカーの大手で、神戸市に本社を置くノーリツの名誉会長、太田敏郎(おおた・としろう)さんが、1月15日に肺炎のため、神戸市東灘区の病院で亡くなったことがわかりました。92歳でした。
太田さんは、戦後間もないころに「お風呂は人を幸せにする」という思いから会社を創業し、人々の生活環境を高めて日本のお風呂文化の普及に情熱を注ぎました。そして、会社を給湯器の大手メーカーに育て上げる一方、地元・神戸の経済界を引っ張る存在として商工会議所の会長代行などを歴任しました。
また、25年前の阪神・淡路大震災では傷ついた神戸のまちに光を灯して鎮魂と希望を共有できる場を作ろうと「神戸ルミナリエ」の開催のために奔走し、組織委員会の副会長を務めるなど、強い思いを持って催しの定着に力を尽くしました。商工会議所副会頭の時代にはラジオ関西の社外取締役も務めました。(ラジオ関西ニュース)
ノーリツの名誉会長・太田敏郎氏死去 神戸経済界を牽引 ルミナリエ開催・定着の功績も
2020/01/20