深刻な雪不足が続き、大寒を迎えた今も、兵庫県内では多くのスキー場がオープンできない状況が続くなか、兵庫県は、あわせておよそ1億7000万円の支援を行うことを決めました。
それによりますと、兵庫県は、但馬・播磨地域にある14のスキー場を対象に、今年の冬に訪れる観光客が大幅に減ることへの対策として、地元の観光協会が行う、観光客を呼び込むためのプロモーションをはじめ、駐車場やリフト券の割引などのキャンペーンを補助します。
また、バスツアーで対象のスキー場を訪れたり、宿泊施設が料金を割り引いたりする際に補助が出るほか、今後の雪不足への備えとして、人工的に雪を作って降らせる機械を導入する際に補助金を出し、安定したスキー場の運営を後押しします。
同時に、雪不足により影響を受ける県内の中小企業に対し、県の制度を使って融資を受ける際に要件を緩めることなどで、資金繰りをしやすくします。
井戸敏三知事は、20日の定例会見で、4月から始まる新年度の当初予算の中で、合宿などでスキー場を活用する際の支援など、年間を通したサポートを続けることを検討しているとし、「一般的なPRでは不十分だと、非常に危機感を持っている。スキー場に来てもらうことが最も大切で、雪が降らないならば、シーズン以外にも支援を継続する必要がある」と強調しました。(ラジオ関西ニュース)
大寒過ぎてもスキー場雪不足深刻 兵庫県が1億7千万円を支援へ
2020/01/20