2020年から欧州・デンマークで開かれる「F4 デニッシュ チャンピオンシップ(F4 Danish Championship)」に本格参戦する女子中学生レーサー、「Juju(ジュジュ)」こと野田樹潤さんの壮行会を兼ねた後援会が1月16日、尼崎市内のホテルで開かれた。日本国内でサーキットレースに出場できるのは16歳以上。14歳から参加できる機会を求めて欧州への参加を決めた。デビューは5月9日と10日の開幕戦。Jujuは「壁にぶつかると思うけど、一つひとつ向き合って乗り越えていくので応援してください」と抱負を述べた。
あいさつに立った父親であり監督でもある元F1レーサーの野田英樹さんは「私も13歳でカートから乗り始めたが、Jujuは同じ13歳で、すでに10年選手。10代前半でフォーミュラーカーに乗るケースは日本ではほとんどないが、欧米では珍しくない。これまでと違って悔しく、苦しい思いをすると思う。でも、もがき苦しむのもJujuの成長に欠かせない。これまで国内でやってきた走りができれば、ヨーロッパでも勝てる。しっかりサポートしていく」と述べた。
後援会のパーティーでは、Jujuのこれまでの成長を誕生時から紹介。9歳でフォーミュラーカーに乗ったJujuだが、幼少期からカートを操ってきた経験があったからこそ。英樹さんは「F1は軽自動車なみの車体に1000馬力のエンジンを積んでいる。大変な能力がないと乗りこなせない。Jujuはカートのときから大きなエンジンのカートに乗り、アクセルを踏むと車が横を向いてしまうような経験をしながらその感覚を磨いてきた」と、これまでを振り返った。
1月19日にはデンマークへ向かい、22日からは練習走行を開始、さらにスペインで走り込む予定。レースはこれまでの年間4レースから一気に24レースに。未知の世界にチャレンジするJuju。「不安はあるけど、自分より上の人たちと走ることに楽しみも感じている。壁にぶつかっても必ず乗り越えていく」と意気込みを語っていた。
ラジオ関西『Jujuの数珠つなぎ』(火曜午後8時30分~)では、Jujuのヨーロッパでの様子をリアルタイムで伝えていく。【※番組は2020年3月で終了】