「これからの1・17は、ご自身の命を労う日にも」阪神・淡路大震災から25年 桂春蝶の思い | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「これからの1・17は、ご自身の命を労う日にも」阪神・淡路大震災から25年 桂春蝶の思い

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 6434人が亡くなった阪神・淡路大震災から25年が経ったことを受けて、落語家の桂春蝶は自身のラジオ番組で、今の思いを語った。

桂春蝶
桂春蝶(写真:ラジオ関西)

「(阪神・淡路大震災のことは)何年経っても忘れてはならないことであって、この6434人の方々に哀悼をささげるというセレモニーも、毎年続けていかなければならない。天災というのはいつやってくるかわからない。防災というものはきちっとしておかなければいけない。その価値観というものは、しっかりとリレーしていくことが大切。それは、みんな心の中に根付いていると思うんですよね。

 でね、僕ね、25年というこの節目で、そろそろこの価値観を一つ増やしても良いかなと思っていて。

 みんな、震災から25年の間に、いっぱい、いろいろなことがあったじゃないですか。『震災以上の苦労はない』とおっしゃる方がほとんどだと思うんですけど、『震災も大変やったけど、この25年間の人生も結構私、いろいろ大変なことあってん』という人も多いと思うねん。

 僕ね、1月17日という1日は、震災で起こったことに対して振り返る日であってもいいと思うけど……、この25年間、一生懸命自分は生きてきたということを、自分自身を慰める1日でもあっても良いと思う。来年になったら26年やん。そしたら『26年間よう頑張ったなー』と、噛みしめる1日であっても良いと思うんです。

 今日1日だけ、自分自身を労ってあげる日でもあっても良いと思う。命に対して労うというか、弱音を吐ける日であっても良いと思う。

 僕ね、亡くなっていった人もすごく無念でつらかったと思うんやけど、生き残されて、それでもずっと生きていってる側も、はっきり言って、つらいで、しんどいやろ、と。だから、こう言ってあげたい。『亡くなった人よりも、生き残されてる側の方がほんまはつらいんちゃうの?』と。

『私たちはこの25年間、生き残されたことがつらかった』と、思い切り弱音を吐ける日であっても良いと思う。だから、みんなで言い合おう。『25年よう生きたな』って。

 あなたの人生のなかで、一番苦労を知っている人って誰かと言ったら、あなた自身なんですよ。主人公だってもちろんあなたで、その苦労を100パーセントわかってくれる人って、世の中にはあなたしかいないんですよ。それを慰める1日であっていいのかな。

 これは、誤解を生みやすい言葉だから言うの怖いけど……、亡くなった方へ鎮魂の思いは半分で良いと思う。あとの半分は、こんだけ25年間一生懸命生きてきた自分の命に対して、慰めてあげるということで、これからはええんちゃうかな」

※ラジオ関西『桂春蝶のちょうちょ結び』2020年1月18日放送回より

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桂春蝶のちょうちょ結び | ラジオ関西 | 2020/01/18/土 08:00-09:00

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