神戸大学附属小学校(明石市)では、小学3年生の児童たちが面白い学習に取り組んでいる。地元・明石で獲れるノリについて調べ、その魅力を広めようと、最終的にラジオCMを制作するというものだ。1月20日に行われた工場見学「アポロ水産」での様子をラジオ関西『時間です!林編集長』が密着取材。今回はノリの加工の工程を、子どもたちとともに探る。
見学は貯蔵タンクからスタート。寿司のり15万枚分が入るという大きなタンクに、児童たちからは驚きの声があがる。地上から3メートルはある足場に上がらなければ、中を見ることはできない。おそるおそる階段を昇る児童たち。怖がりながらも、未知のものへの興味を感じる楽しそうな声が聞こえた。獲れたばかりのノリはこのタンクに溜められ、海水で洗う作業も同時に行われるそうだ。
工場内に入ると、海の香りが漂う中、ノリを洗う機械、洗ったノリを細かくしていく機械などを見学。神大附属小育友会の会長で、この加工工場で働く近藤剛二(こんどう・こうじ)さんの案内のもと、丁寧に説明が行われていく。
見学が終わると、児童からは、「なぜ貯蔵タンクのノリから泡が発生しているのか」や、「どうして加工前と加工後のノリは色が違うのか」など様々な質問が飛び交った。
加工に使われる機械を実際に見て、生産者の生の声を聞くことで、加工の工程だけでなく様々な工夫や努力があるのだということを学んだ児童たちは、次回、「流通」について学びを進める。
制作するCMは60秒。今、子供たちの頭にはどんなイメージが膨らんでいるのだろうか……。取材を続けていく。