平田オリザ氏が呼びかけ、クラウドファンディングがスタート 兵庫・豊岡の劇団「青年団」新拠点 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

平田オリザ氏が呼びかけ、クラウドファンディングがスタート 兵庫・豊岡の劇団「青年団」新拠点

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 兵庫県豊岡市で世界的な演劇都市づくりに取り組む劇作家の平田オリザ氏が、築80年の旧町役場を改修して建設中の新劇場のため、クラウドファンディング「江原河畔劇場設立プロジェクト」をスタートさせた。

 舞台は、旧日高町役場として昭和初期に建てられた木造3階建て。120人収容の小劇場とスタジオに作り替える。完成後は、平田氏が主宰する劇団「青年団」が拠点を移し、すべての作品の稽古をここで行う。

平田オリザ氏
「新しい劇場から新しい作品を次々に創り出し、世界へ発信していきたい」と話す平田オリザ氏

 2019年に住まいを豊岡市内に移した平田氏は、すでに兵庫県や豊岡市と連携して様々なプロジェクトを立ち上げている。市内38のすべての小中学校では演劇的手法を使ったコミュニケーション教育が導入され、2021年4月には、日本で初となる演劇やダンスを本格的に教える兵庫県立国際観光芸術専門職大学が開校予定。

 2019年9月に試行された「豊岡演劇祭」も今年からは本格実施となり、その中心地となる江原地区にあって、劇場は中核的な役割も担う。完成後は、高校生以下は観劇無料。また豊岡の子どもたちを集めた児童劇団結成の構想もある。

 平田氏は、「私は東京で『こまばアゴラ劇場』という小さな劇場を経営してきた。父が自宅を改築したものを、私は二代目の経営者として大きな借金とともに引き継いだ。おかげ様であと1、2年で返済予定だが、新たに劇場をつくることで大きな負債を負うことになる。劇場が目指すものにご理解をいただき、ご協力をお願いします」と話している。

 クラウドファンディング「江原河畔劇場設立プロジェクト」の実施期間は2月3日から3月30日まで。3000円から999万円までの支援額のリターンなど詳細は同クラウドファンディングの専用サイト(https://www.makuake.com/project/ebara-riverside/)に掲載されている。

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