北朝鮮によって1983年、 当時23歳で拉致された神戸市長田区の有本恵子さんの母親、嘉代子さんが、3日、心不全のため死去した。94歳。支援団体が明かした。
留学先のロンドンで拉致された恵子さんを救う活動は、両親がこれまで約30年続けてきたが、父親の明弘さんは91歳、嘉代子さんは94歳になり数年前から体調を崩していた。
嘉代子さんは生前、ラジオ関西の取材に「私たちにはもう後がない。いまの(安倍)政権が、拉致問題を解決できる最後のチャンス」と話していた。
明弘さんは「これまで安倍総理をはじめ多くの方々に励ましや支援を受け、恵子を取り戻すために二人三脚で頑張ってきたが、妻が力尽き、いまはまったく気持ちの整理がつかない」と話すにとどまった。(ラジオ関西ニュース)
拉致被害者・有本恵子さん母親、嘉代子さん死去 94歳、心不全「二人三脚だったが…気持ちの整理がつかない」夫・明弘さん
2020/02/06