刑務所で撮影、受刑者の会話を聞くドキュメンタリー 映画『プリズン・サークル』

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©2019 Kaori Sakagami

 主人公は、詐欺やオヤジ狩り・傷害致死などで刑務所に服役している若者4人。映画『プリズン・サークル』が、元町映画館で3月7日から公開される(大阪・京都では公開中)。

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 この作品は官民協働の新しい刑務所「島根あさひ社会復帰促進センター」で、彼らが罪と向き合う様子をカメラで記録したドキュメンタリーだ。

 日本の刑務所を撮影したドキュメンタリー映画は初めて。取材許可が下りるまで6年かかったという。

 ここで、受刑者の更生を目指すプログラムとしてTC(セラピューティックコミュニティ=回復共同体)」が導入されている。

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【主な登場人物】
◇拓也・22歳
 詐欺と詐欺未遂の罪で刑期は2年4か月。施設に預けられて育った。幼少期の記憶があまりない。覚えているのはほんの短い間母親と暮らしていた時に使っていたシャンプーの匂いだけ。

◇真人・24歳
 強盗致傷・窃盗・建造物侵入で刑期は8年。幼少期から特に理由もなく盗みを働いていた。「TC」で、窃盗の何が悪いのかピンとこないと語る。

◇翔・29歳
 罪状は傷害致死。殺される方にも非があると思っていた。暴力をふるったり暴力を受けたりした生活の中で、暴力は人を思いのままにするための手段になっていた。

◇健太郎・27歳
 強盗傷人・住居侵入で刑期5年。借金をして母や恋人に金を渡していた。金を目的に親戚の家に押し入ってけがをさせた。事件で婚約者とお腹にいた子どもを失った。

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 この刑務所では「TCユニット」として、受刑者同士が積極的に語り合う取り組みを進めている。映画は、服役中の彼らが臨床心理士らの助言を受け、車座になって生い立ちや自分の罪について話す場面を繰り返し見せる。

 2年間、密着取材した坂上香監督は「こうした対話を重ねるうちに、受刑者たちは言葉や感情、人生を取り戻していく」という。

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 日本の刑務所は処罰の場で、人間の成長や回復を促すTCの教育と相容れなかった。作品内では、TC出身者が刑務所に再び入る割合が従来データの半分以下という実績が示される。坂上監督は「刑務所が舞台になっているけれど、刑務所の話ではない。彼らの言葉に耳を傾けると、今まで見えなかった何かが見えてくるはず」と話している。(SJ)

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映画『プリズン・サークル』
監督・制作・撮影・編集 坂上香
撮影 南幸男
録音 森英司
アニメーション監督 若見ありさ

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大阪市淀川区・第七藝術劇場、京都市下京区・京都シネマでは公開中。
3月7日(土)から神戸市中央区・元町映画館で公開。

元町映画館 公式サイト
https://www.motoei.com/

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映画『プリズン・サークル』公式サイト
https://prison-circle.com/

映画『プリズン・サークル』公式ツィッター
https://twitter.com/prison_circle

映画『プリズン・サークル』公式フェイスブック
https://www.facebook.com/prison.circle

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時間です!林編集長 | ラジオ関西 | 2020/02/10/月 16:30-17:50

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