新型コロナウルイスの感染が拡がり発信源とされる中国本土での死者が1,300人を超え、13日には日本国内で初の死者が出た。 予防対策としてのマスクは国内外問わず品薄となるなか それぞれの対策を神戸・三宮駅前と、外国人観光客が訪れる大阪・黒門市場で聞いた。
◆三宮駅前で
●30代会社員男女
――新型コロナウイルス、『正しく恐れて』とは言われていますが……。
「そこまでしてナーバスにならなきゃいけないのかな、というのが率直な感想です。むしろインフルエンザのほうが死者が多いとも聞きます。マスクは人ごみや電車のなかでは着けてますが、今のところは家にある数枚を使います」
「コロナウイルスの感染で亡くなられるのは高齢の方々という報道がありましたが、やはり十分な睡眠と栄養、そして免疫力だと思います」
◆大阪・黒門市場で
●天ぷら店「日進堂」女将
――いつもの賑わいとは違って、少しさびしいですね。(※関西空港を運営する関西エアポートによると今月17日までの1週間で、計画されていた中国便の約65%が欠航)
「いまは中国からの団体客が少ないね。新型コロナウイルスの影響は大きいですよ。個人で来はる人が多いわ。『正しく恐れて』やっぱりそうやね。一番気を付けないといけない時期やから、きちんとマスクを着けるのは当然。私ら商売する側も(黒門)市場からマスクを着けるように言われてるもん」
●台湾からのファミリー
――マスクはどこで手に入れましたか?
「台湾から持ち込んでます。日本でなんか買わないよ! だって値段が高いもの。台湾では政府がマスクの支給を統制してるからね」
●千葉から関西に出張中・40代会社員
――いま着けてるマスクはどこで、どれぐらいの量を買われたのですか?
「家にあったマスクを持って関西へ来ました。マスク不足、困りましたねえ。品薄だって報道されてるから余計にみんなマスクに飛び付いてしまう。心理的に不安になっちゃうんですよね。インフルエンザと違ってただただ『わからないから』余計に」
台湾では国内で生産されるマスクを国が全て買い上げ、マスクの供給を管理している。
外国人観光客にとっても日本のドラッグストアにマスクがない現象は驚き。政府は早ければ来月にも6億枚以上を生産するなどの緊急対策を閣議で決定した。