兵庫県の郷土料理である「いかなごのくぎ煮」を再現したポテトチップス、カルビー株式会社(東京都千代田区)の『ポテトチップス いかなごのくぎ煮味』(カルビー)の販売が、17日にスタートした。生姜の風味、甘辛く煮つけられたあの懐かしい味が見事に再現されている。
このポテトチップスの開発に、ラジオ関西入社2年目の津田明日香アナウンサーが携わったという。いつ、どこで、どんな風に、何をしたのだろうか? その内容について、津田アナウンサーがコラムをつづる。
「新しいポテトチップスがでるから、ちょっとワークショップに行ってきて」
そう言われたのは昨年(2019年)の夏ごろでした。
「新しいポテトチップス……? なぜ、私が? 私、大のポテチ好きなんて話したっけ……?」
そんなことを思いながらよくよく話を聞いてみると、兵庫県の郷土料理を再現した商品が出るため、兵庫県密着のメディアであるラジオ関西からも意見がほしい……と。そこで、女性目線の意見も出せるようにと、私にお声掛けいただいたのです。
「ポテトチップスかー! うれしいなぁ~」と、へらへらしていた私に待っていたのは、真剣そのもののワークショップ。といっても、楽しく、真剣に、という雰囲気でしたよ。だけどなんとなく、「しっかりせねば!」と背筋が伸びたのを覚えています。
メンバーは私のほかに、神戸新聞社の方、カルビーの担当者、兵庫県庁の方もいらっしゃり、合わせて15人ぐらいだったと記憶しています。まずは試食会。AとB、2種類を食べ比べました。どちらも「いかなごのくぎ煮味」なんですが、粉の配分などが違います。「ふむふむなるほど……」、「どれどれもう一度……」と食べ進めると、もうわからない……(笑)。わずかな差で私はAを選んだ気がしますが、多数派はBでした。どちらも美味しいから、どちらでもよかったというのが本音です(笑)。
その後は、パッケージデザインを班ごとに分かれて考えました。色鉛筆も使いながら、思い思いに描いていきます。私は、いかなごのくぎ煮といえば、祖母が毎年炊いてくれていたイメージが強かったんです。なので、真ん中にコトコト煮込むおばあちゃんの絵と、お茶碗によそったご飯の上にたっぷりの「くぎ煮」がのった絵を大きく描き、兵庫県だとわかるように、キャラクターの『はばタン』のイラストも書いた気がします。実際のパッケージにはおばあちゃんの絵はありませんが、お茶碗とはばタンは描かれていますね。
そうそう、絵の横のキャッチフレーズもみんなでたくさん考えたなぁ。「春の家庭の味」ってなんだかいいですね、しっくりきます。このコラムを書いていると、さっそく食べたくなってきました(笑)。たくさんの人に手に取ってもらい、地元に愛されるこの味が全国で愛されるようになればうれしいです。(ラジオ関西アナウンサー・津田明日香)
【商品概要】
商品名:ポテトチップス いかなごのくぎ煮味
発売日:2020年2月17日(月)
内容量:55g
エネルギー:304kcal
価格:オープン(想定価格 税込み130円前後)
販売エリア:
兵庫・滋賀・京都・大阪・奈良・和歌山(6府県)
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