新型コロナウイルスによる感染拡大により、兵庫県姫路市で2月23日に予定されていた「世界遺産姫路城マラソン2020」が開催中止となったことを受け、19日、姫路市は会見を開き中止決定について説明した。
開催中止については、主催者である姫路市と兵庫県陸上競技協会が19日正午ごろに決定。中止の主な理由としては、政府が18日の対策本部会議で大規模イベントへの開催時期見直しを呼びかけたことや、大阪市が主催行事を自粛することを発表したことなどが挙げられた。
また、市民からも開催に関する問い合わせが多く寄せられており、一部のランナーやボランティアスタッフからは参加を辞退する連絡も受けていたという。
姫路市は参加予定だったランナーに対し、大会規定に基づき参加費の返金は行わない方針だが、来年度以降の大会での出走権の付与や、参加費を免除することなどについては、現在検討中だという。担当者は「兵庫県内での発症者がいなかったため、今日の中止決定までは万全の対策の上で実施する予定だったが、大変申し訳ない結果となった。決定が遅れてしまったことについてもお詫び申し上げます」とコメントしている。