春の到来を感じる季節が近づき、様々な出会いに胸を膨らます一方で、別れに涙する時期にもなってきたが、加西市は『別れ』のなかでも、失恋に特化したユニークな試みで女性を取り込もうとしている。
加西市に、若い女性に来てもらいたい。でも、恋人がデートしたり、はしゃげるテーマパークのような場所があまりない。ただ、市内には、ゆったり落ち着いた時間を過ごせる癒しの場所なら多い。そこで、逆転の発想で加西市が始めたのは、「失恋を癒す女子旅」企画だ。
加西市観光まちづくり協会によると、“加西市に癒される一人旅”をプロデュースする「失恋コンシェルジュ」を昨年（2019年）の春に募集。その「失恋コンシェルジュ」4人とともに考えた癒し旅のモニターツアーが、先日開催された。失恋経験のある20～40代女性4人が参加した今回のイベントでは、田園風景の中を北条鉄道に揺られ、空手の板割りに挑戦したり、恋愛をテーマにしたアロマテラピー講座を受けたり、このツアーのために考案された「野菜たっぷり特大やけ食いサンド」にかぶりついたりと、加西市の特性をうまく盛り込んだ企画に、参加者からも随所に笑みがこぼれていたという。
ツアーの参加者からは「板割り体験をして、できないと思ったことも信じてやってみるのが大事だと分かった」、「ひとりでふさぎ込んでいたが、また頑張ろうという気持ちになれた」、「また加西市へ遊びに来たい」といったうれしい感想が寄せられた。次回のツアーは未定だが、3月中旬にはホームページを公開予定。失恋を癒す特典が用意されていたり、「失恋時期診断」があったり、楽しめる内容になるそうだ。
失恋だけでなく、日々の生活でストレスやプレッシャーを感じている方は、加西市で癒されてみてはいかがだろうか。
加西失恋コンシェルジュ 公式Instagram
https://www.instagram.com/kasai_shitsuren_concierge/
旅せよ乙女 かさい観光Navi
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