神戸港を拠点にレストランクルーズの事業を営む「ルミナスクルーズ」が3月2日、神戸地方裁判所に民事再生法の適用を申請し受理されたことがわかった。
民間信用調査会社・帝国データバンクによると負債総額は12億4,300万円。同じく神戸港でクルーズ船「コンチェルト」を運航する神戸クルーザーの株主が支援を表明している。
ルミナスクルーズは前身の会社が1985年に創業、2008年に関係会社が解散しクルーズ船の事業を受け継いだ。そして、国内最大級のレストラン船である「ルミナス神戸2」でレストランクルーズの事業を行ってきた。
しかし2018年、大阪府北部地震や西日本豪雨などの自然災害が続くなか燃料の価格が高騰を続け、資金繰りが悪化していた。
ルミナスクルーズはインバウンドへの依存はなかったとしているが、 今年に入り新型コロナウイルスの余波とみられる多くのキャンセルが発生。このまま放置すれば債権者に多大な迷惑がかかると判断したという。
「ルミナス神戸2」は2日から運休し、既に予約している人などへは神戸港のレストランクルーズ船「コンチェルト」に振り替え乗船ができるよう手配している。
新型コロナウイルスの影響で民事再生法の適用を申請したクルーズ会社は初めて。ルミナスクルーズは1日も早い運航再開を目指す一方、債権者への説明会を5日と7日に開く。(ラジオ関西ニュース)
神戸港拠点のクルーズ船運航「ルミナス」が民事再生手続き 新型コロナ感染拡大の余波、キャンセル相次ぐ 負債総額12億4300万円
2020/03/02