宝塚歌劇団星組の碧海さりおが、3月2日に放送されたラジオ番組『ビバ!タカラジェンヌ』(ラジオ関西)で、2月25日に宝塚大劇場で上演された『眩耀の谷 ~舞い降りた新星~』の新人公演で初主演を務めた感想や東京公演に向けての意気込みを語った。
主役に決まったのを聞いたのは、ショーのプロローグの振り付けを受けた直後だったそう。「休憩になったときに呼ばれて伺った。驚きすぎて、さっきまで覚えていた振りが全部飛ぶほど頭が真っ白になった。うれしさより、ただポカンとする状態だった」と、香盤発表時を振り返った。
本番では、冒頭の登場シーンで足に衣装が絡まり動けなくなるハプニングがあったというエピソードも披露。「一瞬どうしようと焦ったが、お客様の拍手を受けて冷静になれた。お客様の力は偉大だなと再認識した」と話した。
碧海は石川県金沢市出身。小学生のとき祖母に宝塚大劇場に連れて行ってもらって初観劇し、幕間には「ここを受けたい」と祖母に話していたとのこと。合格するまでには4度の受験を経験したが、「諦めるという考えは全くなかった。毎年『もう一度受けさせてください』と親に頼んで、最後に自分の番号を見つけることができた」と、入学までの道のりを語った。
本番の舞台に立ってみて気付けたことがたくさんあったと話した、碧海。「台本をもう一度読み直し、基礎から取り組んで臨みたい」と意欲を見せた東京新人公演は、4月9日に上演予定。