神戸市の派遣職員が新型コロナウイルスに感染したことがわかった。
感染が確認されたのは兵庫区役所1階の総合案内に勤務する派遣職員の40代の女性で、庁舎の案内や死亡手続きを案内する「おくやみコーナー」での業務に携わっていた。この女性は2月18日に大阪市北区のライブハウス「Rumio(ルミオ)」を訪れ、ほかのイベン参加者が感染したという報道に触れ不安になり、8日に帰国者・接触者相談センターに相談した。
現在発熱はないものの、鼻水が出ており医療機関を受診して検査したところ新型コロナウイルスの陽性反応が出たという。女性は、ライブを訪れた2月18日以降も平日は毎日出勤し、マスクを着用した状態で1日約300人の来庁者と接触していたとみられる。
これを受け兵庫区役所は9日午前9時半からの窓口を閉鎖し、消毒するなどした。なお電話での対応など窓口以外の業務は行う。窓口再開のメドは立っておらず、神戸市は女性が移動した経路や濃厚接触者の把握を含めた調査を行う一方、久元喜造市長をはじめ副市長や幹部職員による会議を開き、今後の対応を協議した。
久元市長は区役所の閉鎖について感染者からの更なる感染を防ぐための措置と説明、「この期間に兵庫区役所を訪れるなどして不安を感じる市民の方は市の相談センターにお問い合わせいただきたい。また、大阪市のライブハウスを訪れた方も相談など必要な対応を取っていただくようお願いしたい」とコメント。
兵庫県内の新型コロナウイルス感染者は13人。(3月9日現在)